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Atelier Cubeの甘木のいえ

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建築家ユニットAtelier Cubeの手がけた日本のこの家では、住人は室内の壁にある穴を通り抜けられる。

House in Amagi by Atelier Cube

大きな長方形の開口部は隣接した部屋の景色をふちどり、木製の小さな棚のための場所を作り出している。

House in Amagi by Atelier Cube

ダイニングルームの床は木のプラットフォームで覆われ、その他の部屋はコンクリートになっている。

House in Amagi by Atelier Cube

この家は昨年完成し、3人家族が住んでいる。

House in Amagi by Atelier Cube

屋根の上に中庭のある家など、日本の住居に関するその他の記事はこちら

House in Amagi by Atelier Cube

写真撮影:Yano Toshiyuki

House in Amagi by Atelier Cube

Atelier Cubeからの詳細説明はこちら

甘木のいえ

こちらは1組の夫婦とその子供のための家です。

House in Amagi by Atelier Cube

私は数年前にはじめて現場を訪れました。コンセプトは母屋の庭にありました。大部分が芝生に覆われ数本の果樹と桜の木がありました。穏やかでやさしい、快適な庭でした。

House in Amagi by Atelier Cube

前の家で庭の好きな場所に椅子を置いてコーヒーを飲むことを楽しんでいたように、家主は新しい家の中の色々なところでコーヒーを飲みたいと思っていました。

House in Amagi by Atelier Cube

我々は強い主張とは対極にあり、住むことを快く迎え入れる穏やかな建築にすることを目指しました。

House in Amagi by Atelier Cube

屋内を細かく分けるパーテーションとなっている壁の開口部から、外の景色を眺めることができます。

House in Amagi by Atelier Cube

広大な眺めよりも、軽くて甘木の雰囲気に合った景色となっています。桜の木と一緒に、この家もとても穏やかな印象の建築になりました。House in Amagi by Atelier Cube

プロジェクト名:甘木のいえ
場所:福岡県(日本)
広さ:267.34m2
建築面積:82.81m2
延べ床面積:82.81m2
構造:木造
用途:居住用

House in Amagi by Atelier Cube

プロジェクト: Atelier Cube
設計デザイナー: Masahiro Kiyohara, Yuka Matsuyama
構造設計者: Sugimura Structural Engineers
Main contractor: Chikuba Construction

House in Amagi by Atelier Cube

設計期間:2009年3月-2010年11月
建築期間:2010年12月-2011年6月


ジェニー・エクダールが手掛けるDear Disaster

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Dear Disaster by Jenny Ekdahl

このウロコの付いたデザインのキャビネットはスウェーデン人デザイナーのジェニー・エクダールの手掛けた作品で、自然災害の被害者が深く心を痛めた体験から回復する手助けをすることを意図している。

Dear Disaster by Jenny Ekdahl

エクダールは、自然災害をグラフや図にすることが、災害後の心の回復プロセスを助けるというアイディアにヒントを得た。

Dear Disaster by Jenny Ekdahl

木のウロコはそれぞれ片側が青や白、灰色に塗ってあり、もう片側はもとの色のままで、裏返すと水や波のような形を生み出すようになっている。

Dear Disaster by Jenny Ekdahl

ブナ材のキャビネットは合計4000個以上のパーツで出来ている。

Dear Disaster by Jenny Ekdahl

エクダールはスウェーデンのルンド大学のスクール・オブ・インダストリアル・デザインを最近卒業したばかりだ。

以下はデザイナーによる解説です。

自然災害とは、私たちが破壊や災難、悲しみと結びつける出来事です。でも自然災害は人の心を魅了する現象でもあり、美しいと同時に恐ろしくもあります。この矛盾する自然との愛と憎しみの関係が、私の卒業制作の出発点でした。

Dear Disaster by Jenny Ekdahl

私は、自然の力に対する私の感謝の気持ちと、自然災害後の心の回復過程の両方を表現する作品を製作したかったのです。自然災害をグラフや図表、簡単な絵で表すことは、災害を受け入れ安くするのだと言われています。

ですから私は卒業制作の一環として、リズムや複雑さ、遊び心といった人間が無意識のうちに興味を引かれる形や素材、模様を調査し、また、作品に個人的なツメ跡を残す可能性を考えました。

Dear Disaster by Jenny Ekdahl

このキャビネットの構造に触れることは、使う人にとっては自分の物語を語る方法であり、悲しみと恐怖についての会話なのですが、同時に、それは理解を越えた出来事の後に意味を見出し、自然に信頼を取り戻すことでもあるのです。

構造の機能は、その人の人格や感情、自分だけの印を表示して見せて、使う人の心を喜ばせることにあります。そしてその人がしようと決めたことに応じて、その出来事を強調すると同時に隠すことで、使う人への触覚的な補助として機能しています。時には、生活の中でページをめくって先に進むように、あなたもこのプロセスについて話すかもしれませんね。

Dear Disaster by Jenny Ekdahl

キャビネットは、水を表すだけでなく水が無いことも表し、自然災害を定義するコントラストとなっています。 泥が干ばつ割れているとき、水の泡と同じような三方模様を作るので、私はデザインにこの構造を取り入れることにしました。

キャビネットはブナの木で作られていて、ドアには小さな木のウロコが付いていて、ウロコは動かすことが出来ます。私が自分でキャビネットを設計し製作しました。パーツは全部で4,000個以上もあります。

Edwin Deenによるリキッド・レインボー

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オランダのアーティスト Edwin Deenによるこのスプリンクラーは7色のついた水を噴射して部屋を虹色に変えるというものです。

Deenは一般的な庭のスプリンクラーと7色の着色料を用いて、この小さな道具をつくりました。

Liquid Rainbow by Edwin Deen

このスプリンクラーは最初、ハーグにあるTAGギャラリーで展示していました。現在は8月28日までロッテルダムにあるAmpelhausで展示しています。8月30日からアムステルダムにあるW139にあるスペース、Barryでの展示の一部になります。

Liquid Rainbow by Edwin Deen

Dezeenが以前に掲載した記事には窓にあるガラスのプリズムで虹を映し出している床があります。

Liquid Rainbow by Edwin Deen

上部写真撮影:Niels Post

特に明記がある場合を除き、写真撮影はEdwin Deen

Liquid Rainbow by Edwin Deen

上部写真撮影:Ampelhaus

製作者からの詳細な情報は以下の通りです:

Edwin Deen、リキッド・レインボー、2011

色素、電動の蛇口、長さ数メートルのホース、よく見かけるような庭のスプリンクラー、これらの要素を使って、Edwin Deenは見たところ不可能な物を作り出してきました。虹を形あるものとしたのです。リキッド・レインボーは晴れの日や雨の日に太陽の光が地上に届き、空は捕らえどころの無い虹が見えます。ぼんやりとここを訪れた人は、リキッド・レインボーが効力を発揮するのを知ることはありませんが、このインスタレーションは決して遠く離れることのない驚きと喜びを噴射しています。かろうじて違いが分かる程度ですが、「リキッド・レインボー」は確かに触れることができるという特徴があるのです。

Edwin Deen(1980~、オランダ、リンスホーテン)は日常よく使う物や基本的な物の物理的プロセスや使用に関心を寄せています。試みを行ったり、通常おざなりにしている美術的なイメージに注目し、優美で魅力的でありながら興味深い方法を通じて作り上げました。(原本はLise Lotte ten Voordeによるもの)

篠崎弘之建築設計事務所による「HouseT」

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dezeen_House-T-by-Hiroyuki-Shinozaki_banner.jpeg

日本の篠崎弘之建築設計事務所による、この東京の住宅の壁や床には、大きな長方形の穴が開いている。

House T by Hiroyuki Shinozaki

木製のはしごが段違いの4つの階層を繋ぎ、作り付けの収納棚を持つ階段は、一階のアトリエから互い違いに配置された、上層のダイニングルームとキッチンへ通じている。

House T by Hiroyuki Shinozaki

ひとつめのはしごを伝ってダイニングルームからリビングルームへのぼり、そこから壁にある広い穴を通じてベッドルームに降りる。

House T by Hiroyuki Shinozaki

もうひとつのはしごは、リビングルームと、床に開いた4つの穴で十字形にレイアウトされた、骨組み状の最上階をつないでいる。

House T by Hiroyuki Shinozaki

小さな書斎の空間が、この穴のうちのひとつに沈み込むような形で設置され、居住者は、その上の階の床を机として利用する。House T by Hiroyuki Shinozaki

長さの異なる照明が、同じく穴を通じて吊るされていて、最後のはしごが屋上のテラスへ繋がっている。House T by Hiroyuki Shinozaki

Dezeenで以前に紹介した同じような日本の家に、幅の狭い明かり取りをもつ段違いの住宅や、その他の、壁に穴をもつ住宅などがある。

House T by Hiroyuki Shinozaki

日本の住宅についての全ての記事を見る。

House T by Hiroyuki Shinozaki

写真:Hiroyasu Sakaguchi

House T by Hiroyuki Shinozaki

以下、篠崎弘之建築設計事務所からの詳細

「House T」は、東京都心のある夫婦のための住宅兼アトリエだ。本棚のようなフロアが、段違いのボックスの中の異なる階層に配置されている。

House T by Hiroyuki Shinozaki

家具は、それぞれのフロアをリビングルーム、ダイニングルーム、キッチン、ベッドルームにする為に設置されている。House T by Hiroyuki Shinozaki

フロアは、ボックスの中央で三次元的に交差する支柱によって、引っ掛けられているだけの構造になっている。House T by Hiroyuki Shinozaki

こうしたシンプルな構造が、空間の構成に自由度を与えている。

House T by Hiroyuki Shinozaki

容量の大きなボックスの中、 それぞれのフロアにいながら互いに目に見える形で、二人の日々の異なる活動を行う。House T by Hiroyuki Shinozaki

照明は、ボックスの頂上からそれぞれのフロアに吊るされ、それらを浮遊するステージのように照らし出す。

House T by Hiroyuki Shinozaki

クライアント:一組の夫婦

House T by Hiroyuki Shinozaki

場所:東京、日本

House T by Hiroyuki Shinozaki

建て面積:75.62平方メートル(合計)

House T by Hiroyuki Shinozaki

完成日:2012年5月

House T by Hiroyuki Shinozaki

建築構造:木製フレーム、2階建て

House T by Hiroyuki Shinozaki

Tuomas Markunpoika Tolvanenによる一時的なエンジニアリング

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アイントホーフェン・デザイン・アカデミーの卒業生であるTuomas Markunpoika Tolvanenは、家具を火にかけて壊す前に細い鉄のリングで覆い、ぼやけて色あせてゆく本来の形を思い出させる道具として使っています。(動画

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

自身のプロジェクトを一時的なエンジニアリングと呼んでいるMarkunpoika Tolvanenは祖母がアルツハイマー病に侵されている時の壊れていく記憶を元にしてこのプロジェクトを作りました。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

彼はLouise Schouwenbergの下でコンテキスチュアル・デザイン修士を学んでいる間にこのプロジェクトを完成させました。3人いる修士の個人指導教員の1人は学校とのいざこざで最近辞職し、それから勝利宣言ののち、学校に戻りました。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

アイントホーフェンに関するDezeenの記事はこちらをご覧ください。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

デザイナーからの詳細な情報は以下のとおりです:

一時的なエンジニアリング
人間のはかなさと物質文化への賛辞

私のテーマの主題は、家族の中における個人的な苦しみから出てきたものです。祖母が健康を損なったのが発端でした。かつては強く、勇気のある女性であったのですが、今では過去のイメージが薄れてきています。アルツハイマー病により彼女が今まで紡いできた人生がじわじわと崩れてゆき、祖母の人格や人生、記憶を消して単なる人間の殻で覆われたモノに変えてゆくのです。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

私は人間の感情範囲と価値をデザインしたいと激しく思いました。こうすることで、表現手段としてデザインを使い、非常に抽象的なものと物質的な世界の掛け橋を作ることにより、いかにして私たちが人間であるかを反映するためにです。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

物質文化

西洋の現代文化において、言葉の使用がほのめかすのは、記憶は所有とみなされることがよくあるということです。つまり記憶をはっきりと「保持」あるいは「保存」するのは、まるで自分の記憶が物質化されるようなことなのです。このようなモノは記念の品となり、個人の所有物となります。思い出に満ちたものが造られると、大切でかけがえのない物となります。記憶が物に移ったからです。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

はかなさ

私たちには概念の認識を特別な意味を持つ物に変えていく傾向があります。こうすることで物を大切にする気持ちが高まります。このことは心理学的、形而上学的、あるいは物のもろさを通じて表に出てきます。しかし、もろさというのは生命のはかなさ、私たちの自然が一時的であることを表現することにより、物をより価値のある、かけがえのない美しいものに変える傾向があります。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

一時性、手間、ダーザイン

哲学者のマルティン・ハイデッガーによると、一時性というのは私たちを人間として定義づけるものだということです。ダーザイン(ここにいるということ)は、一時的にダーザインであることは過去・現在・未来が一体化していることで、ハイデッガーは一時的な恍惚と言及しています。私たちが存在していること(ダーザインとして)は、本当に世話をすることを表しています。私なりのハイデッガー哲学の解釈は、世話をすることを通じて私達は人間としてより深く定義付けをするのです。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

美しさ

人間の人生がもろく、はかなく、不完全であるように、デザインは同じ価値を反映します。そうすることにより、周囲のものに手間をかけ、ダーザインを現します。私たちが物を象徴的に私たちと比べる時に、美の概念が物に移っていきます。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

デザイン

物に対して手間をかけるプロセスにおいて積極的に取り組む気持ちを高めるため、私はもろさの概念を取り込んで物をつくります。このような物は物理的、心理的な美点を一時的に通していきます。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

私の最後の物として選んだ物質はよくある建築材料のチューブ状になった鉄でした。このチューブ状の鉄を小さな輪に切断します。輪をつなげて一緒にして、既存の物を半分覆っている形をつくります。これは持っている物が心理的なスペースを得るための方法なのです。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

オリジナルの物は燃やして無くします。最初から存在する力がオリジナルの物を再生する方法として使われるのです。物は恐ろしいくらい見た目が変化し、物と記憶の形而上学的なつながりが存在を作り上げていきます。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

私が追い求めているのは、物に記憶を与え、完全で、名前のない大量生産した構造物と不完全な人間の間に緊張感と場所を作ることです。消え去った物の骨組みの残りにさわり、物の記憶に触れ、過去に思いを馳せます。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

私のテーマの意図することは人間のもろさをデザインした物に変えて人間的でより心の奥底にある価値を機能的で美学的で大量生産された完全さが最高のものであるデザインの分野に移すことです。機能性よりも形而上学的な経験によるデザインを創ることは私が強く望んでいたことでした。物やデザインにおける機能性に注意を払わないというわけではありません。私にとっては毎日ある物の退屈な機能性を引き上げることなのです。

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

「一時性というのは本当に手間をかけることで自然と現れます。手間をかける構造の根本となるものを一体化が一時性にはあるのです」 -マルティン・ハイデッガー

Engineering Temporality by Tuomas Markunpoika Tolvanen

Outofstockの手掛けたホランド・アベニューのHatched

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このシンガポールのカフェは、デザイナー集団Outofstockが手掛けたもので、ファサードは鳥の巣から着想を得ている。ここでは終日タマゴを食べることができる。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

明るい黄色のロープを張り巡らせた網は、外にある座席の色と、木のドアの取っ手によく合っている。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

余った床材を積み上げて1階部分のカウンターが作られ、カウンター周囲の他の面にはチップボードが使われている。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

不規則な形の照明は二階の壁を飾り、孵化しているタマゴか皮をむいたポテトに例えて作られている。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

これは、Outofstockが2010年に手掛けた卵形の穴のあいた壁のある一号店に続く、二店目のHatchedのレストランとなる。Hatched at Holland Avenue by Outofstock

Outofstockのその他のプロジェクトはこちら

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

写真撮影:Kim Jung Eun.

以下はOutofstockからの詳細説明。

Outofstockの手掛けたホランド・アベニューのHatched

1号店のHatchedの人気から、シンガポールとスペインを拠点とするデザイナー集団のOutofstockは、最近シンガポールのホランド・アベニュー267番に出す2軒目のレストランのデザインの発注を受けました。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

このレストランはオランダ村にある昔から商店として使われてきた2階建ての店舗という立地にあり、タマゴをテーマに終日朝食を食べることができ、コンセプトを鳥の巣にしています。新しいレストランには、元々の建物にある温かくて居心地のよい納屋風の家の雰囲気に、たくさんの色と遊び心のある要素を取り入れようと思いました。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

巣のファサードは、レーザーで穴を開けたスチールのフレームをくるんだ、明るい黄色のロープを編みこんで張り巡らせて作っています。このスチールのフレームはガラスのパネルと、やすりがけなしで床と同じ材質の木のドアを支えています。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

このレストランでは、BoliaのNaked chairやEnvironmentのBiscuit stool とtableなど、ほとんどがOutofstockデザインのオリジナルの照明と家具を使用しています。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

バーカウンターは床材のチークウッドの切れ端で出来ています。床材はヘリンボーン模様を作るのに使ったので、ほぼ完璧な三角形の切れ端になっています。

Hatched at Holland Avenue by Outofstock

抽象的な壁の照明は、孵化しているタマゴや皮をむいたポテトのようにも解釈でき、レストランの二階での会話の種になります。

Logical Art が手掛けるエア・タトゥー

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ロンドンのスタジオ Logical Art は、繊細に模様を切り抜いた紙のように薄いネックレスを製作した。

Air Tattoos by Logical Art

壊れやすそうに見えるかもしれないが、エア・タトゥーは紙のように見えるが丈夫な素材で出来ていて、ウォータープルーフなうえに破れにくい。

Air Tattoos by Logical Art

ネックレスは手書きの描画を元に作られ、一端をもう片方の端に引っかけて簡単に首の周りに付けられる。

Air Tattoos by Logical Art

デザイナーたちはクラウドファンディングサービスのキックスターター(Kickstarter)を通して注文を受けて製作資金を集めている。

Air Tattoos by Logical Art

Logical Art は、12月の期間限定ショップThe Temporiumで人気の商品だったEmpty Memory USB ネックレスを手掛けたデザイナーだ。こちらをご覧ください。

Air Tattoos by Logical Art

ジュエリーに関するDezeen記事はこちらからご覧頂けます。Pinterestのページもご一緒にご覧ください。

Air Tattoos by Logical Art

以下は Logical Art による解説です。

エア・タトゥー – カラダの新しい装飾のカタチ

ロンドンを拠点とするデザインスタジオLogical Art は、有名なクラウドファンディングサービスのキックスターター上で、新たなプロジェクト “エア・タトゥー”を開始しました。

エア・タトゥーはカラダや服を飾る芸術作品のコレクションで、身に付けることが出来ます。繊細で美しい“描画”を紙のジュエリーとして身に付けることが出来るのです。模様は Logical Art のデザイナーによるオリジナルです。

Air Tattoos by Logical Art

素材は特製のエコ・フレンドリーな紙です。普通の紙が持つ素晴らしい性質を全て持っている(手触りが柔らかく、軽く、美しい張りがある)のに、とても丈夫です。軽く、付け心地がよく、そして自在にフィットするデザインのお陰でカラダ(首や肩)にぴったりとフィットします。また、ウォータープルーフで破れにくい素材でもあるので、雨の日に身に付けても大丈夫なくらい丈夫です。この素材のお陰でエア・タトゥーは何回も身に付けることが出来ます。厚みもあり、手触りは革製品のようです。身に付ければ身に付けるほど、革製品のように見えるようになります。

Air Tattoos by Logical Art

このプロジェクトのコンセプトは、繊細な手書きの模様を空気のような“タトゥー”に作り変えることです。カラダと服の両方を飾ることが出来る物なのです。

Air Tattoos by Logical Art

このプロジェクトの製作工程は「手」と「工芸」という要素に非常に密接に関係しているので、芸術作品が身近なものに感じられます。ですが、同時に生産工程や素材の選択には非常に実用的な産業界の考え方が用いられていて、そのためこの美しい"身に付けられるアート"は、ファッション業界で比較的低価格の値札を付けることが出来ます。

Air Tattoos by Logical Art

Logical Art は、プロダクト・デザイナーのHanhsi Chen とYoo-Kyng Shin がロンドンのロイヤルカレッジ・オブ・アートを卒業後に創設した、ロンドンを拠点として活動するデザインスタジオ。日用品からアクセサリー、家具、照明まで様々なデザインを手掛ける。Logical Art は特にアートとデザインの衝突に興味を持ち、このようにアートや彫刻、絵画の概念を手頃な価格の高品質な製品に融合することを目指している。

Raw Colorによる暗号作成と記号化の織物

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オランダのグラフィックデザイナー、Raw Colorにより発明された特別注文のプリンターでコード化されたメッセージがスカーフに漂白されていきます。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

暗号を作るプリンターは、プリントヘッドについているペンを通じて布地を漂白し、模様を作っていきます。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

メッセージはアルファベットの文字に応じて数種類の図形にコード化されます。それから線を描き、プリンターに送信します。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

模様の大きさはメッセージの文字数によって決まり、縮小したり拡大したりして、スカーフ全体を覆います。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

英語で文字が使われる頻度に応じて図形が注文されます。これで構成を見積り、文字が開いているか、閉じているか、丸い形か、四角い形かの図形が確定します。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

線維製品に関するDezeenの記事はこちらをご覧ください

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

デザイナーからの情報は以下の通りです:

個々のメッセージはどんどんデジタル化してきています。手で触れることができず、宙に浮いて、読むことができるのは画面上だけです。暗号を作るプリンターは文字をコード化して模様を作り出しています。繊維を漂白して、メッセージを手に触れることができるものにします。手で触れることができない言葉が物理的なインパクトができたのです。携帯メールで管理された文字はそれぞれ特有の図形に変わり、使う人の入力次第で模様が絶え間なく変わることになります。

漂白はプリントヘッドに装着したペンにより行われます。布地の漂白はそれぞれ異なる感じを出し、漂白は様々な色調を出していきます。模様の大きさと基準はプリンターに送信された文字量によって決められます。個人的なメッセージによって決まった模様が入っているスカーフが出来上がります。

図形は文字で選別されます。英語で最もよく使われる文字(etaoinshrdlcumwfgypbvkjxqz)から始まります。これを通じて、構成を予想したり、丸や四角か、開いた形か閉まっているのかの間のバランスを取ることができます。

このプロジェクトは技術的に非常に複雑で、熱心な専門家の助けなしに成し遂げることはできませんでした。最終的なソフトウェアと接合部分はRemon van den EijndenとPeter Bustの共同開発でした。基本プログラムと機械を直接管理する箇所はBart van der Lindenにより行われました。Studio Wattがエンジニアリングと電子機器を手がけました。

このプロジェクトは2012年4月17~22日にミラノにおけるSalone del Mobileの期間中Dutch Invertualsの「リタッチド(修正したもの)」で始めて展示されました。


Paul ScalesとAtelier Kit によるリフレーム

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フランスのモントペリエにあるこの期間限定のインスタレーションでは、中庭の様々な光景が切り取られている。これはオランダの建築事務所Paul ScalesとフランスのデザインスタジオAtelier Kitの作品である。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

リフレームはロッテルダムでのPaul Scalesのワークショップで制作され、6月のモントペリエでのFestival of Living ArchitectureのためにAtelier Kitの協力で再度組み立てられてた。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

今年のフェスティバルのテーマは「驚き」で、彼らは様々な場所が徐々に切り取られて見えてくる、シンプルなキューブを出展した。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

このインスタレーションは、屋外の屋根吹きとガラスはめ込みに使用されるプラスティックのオパール色のポリカーボネートシート45枚と、スチールの配管パイプ16本で出来ている。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

このプロジェクトはオランダの建築基金Stimuleringsfonds voor Architectuur.の支援で実現した。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

インスタレーションに関する全てのDezeen記事はこちら

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

上記写真撮影はPierre Berthelomeau
特に記載のない場合写真撮影はPaul Kozlowski

インスタレーションに関する詳細はこちら。

リフレームは仏モントペリエの第7回”Festival of Living Architecture”のために制作されました。このフェスティバルは歴史あるモントペリエの都市中心部を、建築を巡りながら歩くツアーで、歴史的建造物のある場所が近代建築のために開放されます。今年のテーマは「驚き」です。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

はじめはシンプルでモダンなキューブに見えたものが、要素とファサードが常に現れつづけるという建築のディテールを持つ、もっと複雑な構造であることが徐々にわかってきます。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

訪れた人は、好むと好まざるとに関わらず、見る側から見られる側へ、コントロールする方からされる方へと変わることを体験し、驚き驚かされるゲームに加わることになるのです。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

近代建築と歴史的建造物の対比を美しくかつ面白く行うだけでなく、入って遊ぶのにとてもよい対象であることに気づいた地元の子供たちにも、大変人気です。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

Paul Scalesはこのリフレームをロッテルダムのワークショップで制作し、2012年6月のモントペリエのフェスティバルのためにAtelier Kitと協同で再度建築しました。作品は現在Paul Scales事務所に保管され、レンタルまたは購入することができます。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

このプロジェクトはオパール色の16mmの厚さのマルチウォールカーボネートシート45枚と、スチールの配管パイプで16本で組み立てられています。

Reframe by Paul Scales and Atelier Kit

上記写真撮影はPierre Berthelomeau。

Erginoglu &ÇalışlarとINDによる、Koçプライマリースクールのスイミングプール

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Erginoglu & ÇalışlarIND(インターナショナル・デザイン)による、イスタンブールの小学校のための、逆アーチ型ドームの中のスイミングプールの共同計画が、シンガポールで10月3日から5日まで開催される、今年度の世界建築祭における受賞作品の最終候補に挙がっている。

Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

設計者達は、草に覆われた丘陵へ部分的にスイミングプールを埋め込み、その上に鏡面状の屋根を、地面に接する位置まで建設することを提案した。

Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

草に囲まれた屋根は周囲の景観と一体化し、同時にドーム下面の鏡面部分が緑を映し出す。

Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

ドームの内側には3つのプールの設置が提案されている一方で、星形の屋外プールも、メインの建物と並んで設置される予定だ。Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

プールは、Vehbi Koç財団によって運営されているKoçプライマリースクールのキャンパスに、印象的なエントランスが備えられることを目的としている。

Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

このスイミングプールは、世界建築祭における今年度の世界建築賞の最終候補に挙がっているが、学校側の経費制限により、今はまだ建築されていない。

Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

以下、設計者からの追記

都心から大分離れた場所にあるKoçスクールは、長い間全体的な計画のないまま、敷地内に渡って広がっている。結果、こうした無計画な拡張による困難に直面している。キャンパスの核となる部分を考えてみると、プールの建物は、将来建てられる建築物の、クオリティ面での基準となるようデザインされており、キャンパスの建築面での発展に貢献できるための試みである。

Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

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最初の建物は、キャンパスの新しいエントランスの中心点にあり、その建物はまた、既存の屋外運動場にも隣接している。高さの面で周囲の建物と競合しないように、プールのある建物は部分的に地面に埋め込まれ、傾斜した屋根と、緑に囲まれた四方の風景に繋がっている。

また、逆アーチ型のドームを通常のドーム構造と接続することで、屋外の運動場に緑の観覧エリアを設け、それは同時に、鏡面状のエクステリアによって周囲の景観をより際立たせる、アート作品としても捉えられる。

Vehbi Koç Foundation Koç Primary School Campus Indoor Swimming Pool by Erginoglu & Çalışlar Architecture

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このデザインは、その強力な表現によって、近隣の建物と比べて特に際立っている。それは、ハイウェイの入り口にある新しいジャンクションを抜けてキャンパスへ入る際、まず始めに目に入る建物/オブジェとして想定されてきた。それによって、キャンパスの全景に付加価値をもたらす。

プロジェクトタイトル: Vehbi Koç財団の、Koçプライマリースクールのキャンパスの屋内プール

クライアント:Vehbi Koç Vakfı
デザイナー:Ecarch with IND [Inter.National.Design] Hasan Çalışlar, Kerem Erginoğlu, Arman Akdoğan, Felix Madrazo, Alvaro Novas, Hans Larsson, Bas van der Horst, Pablo Roquero, Antonio Goya, Miguel Martins
状況:コンペティションプロジェクト/未建築
場所:トゥズラ/イスタンブール/トルコ
プロジェクト日時:2011年

Antonin ForneauによるDigitalArti ArtlabのためのWater Light Graffiti

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壁に水を吹き付けてペンキを塗る代わりに小さな電球で落書きを作るインスタレーションはフランスのアーティストAntonin Forneauによるものです

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

Water Light Graffitiは数千個のLEDライトで出来ています。水と接触したときに、そのライトが光るようになっています。

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

このアートに加わるヒトは筆、スポンジ、指、スプレー缶を使って言葉や絵を描きます。

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

このプロジェクトはForneauがDigitalArti Artlabに招聘された7月22日から24日の間フランスのポアティエで公開されました。

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

他の水に関わるプロジェクトでDezeenが最近において掲載した記事には虹をペイントするスプリンクラー噴水に家具を加えたシリーズです。

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

写真撮影:Quentin Chevrier(DigitalArti Artlab)

このプロジェクトに関する詳細な情報は以下のとおりです:

Water Light Graffitiは数千のLEDで出来ており、水と接触すると光ります。絵筆、水を入れた霧吹、指や何でも濡れている物をを使って輝くメッセージをスケッチしたり、線で描いたりすることができます。

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

Water Light Graffitiは退化することのない街にある、つかの間のメッセージのための壁なのです。壁は街の中で魔法のようにコミュニケーションを取り、分け合います。数週間の間Antonin FourneauはWater Light GraffitiのプロジェクトにおいてDigitalarti Artlabの招待により関わってきていました。

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

何度か試作品や改良を繰り返したのち、Water Light Graffitiはついにポアティエで公の場所に姿を表しました。7月22日から24日の間、ポアティエに住んでいる人はWater Light Graffitiを見つけてDigitalarti Artlab のチームや 落書きを集めているPainthouseからデモンストレーションに招待され、アーティストと共に試してみることができました。

Water Light Graffiti by Antonin Forneau for DigitalArti Artlab

Antonin Fourneau.によるWater Light Graffiti
エンジニア:Jordan McRae
デザイン構成:Guillaume Stagnaro
落書きのパフォーマンス:Collectif Painthouse
アシスタントチーム:Clement Ducerf と ArtLab のボランティア全員
ArtLab マネージャー: Jason Cook
撮影: Sarah Taurinya & Quentin Chevrier
写真撮影: Quentin Chevrier
音楽: Jankenpopp 編集、タイトル:Formidable Studio と Maïa Bompoutou
サポート: ポワティエの街とサン テグジュペリ文化センター

Ned Scottによる『戦略室、セント・ジェームズ・パーク』

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The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

バートレット建築学校の卒業生、Ned Scottによるこの手描き絵のシリーズは、ロンドンで、バッキンガム宮殿のすぐ側に、燃料や食料にする農作物のジャングルを育てている、SFの世界を描いている。

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: The Mall

『戦略室、セント・ジェームズ・パーク』は、2050年のエネルギー資源をめぐる戦争によって、イギリスのエネルギー供給が断たれた未来の姿を想像したものだ。

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: The Mall – detail

Scottは、ロンドンにおいて、エネルギーや食料を輸入に頼らずに自前で供給できる、農業の永続的なリサイクルのシステムを描いている。The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Smart Grid

セント・ジェームズ・パークの外れに嫌気性のダイジェスターが設置され、次々と新しい収穫物で満ち溢れている。The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: MP’s House

すぐ側の、天を突くような『エネルギータワー』では、全てのフロアで作物が育てられ、スマートグリッドは、効率的なエネルギー使用を目的として設置される。

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: MP’s House – detail

Scottは、20世紀の思想家、エベネザー・ハワードに刺激を受けた。彼の記したユートピアの理論は、英国におけるいくつかの『田園都市』の創造を導いた。

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: New St. James’s Park

バートレット建築学校の卒業生による他の作品を見る

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Energy Tower

コンセプチュアル・アーキテクチャーに関する全ての記事を見る

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Energy Tower – detail

2012年の学生の卒業展に関する記事を見る

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: The Instrument

以下、Ned Scottからの補足解説。

『戦略室、セント・ジェームズ・パーク』

『戦略室』は、2050年のエネルギー戦争によって、イギリスのエネルギー供給ネットワークが遮断された、という架空の設定を用いている。wThe War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Aerial Perspective

このプロジェクトでは、イギリスのエネルギーネットワークの分権化と、永続的なリサイクルによる農業の効率化によって、どのような社会が生まれるのかを探求している。

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Aerial Perspective – detail

このSFのシナリオと、続く都市計画の提案は、イギリスが直面しているエネルギー保障の懸念や燃料不足などの問題への取り組みを提言し、数多くのリスクを伴っていたイギリスの長期的なエネルギー戦略が実を結ぶ、仮想の未来の先行きを推測している。

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Anaerobic Disaster

『 戦略室、セント・ジェームズ・パーク』では、エベネザー・ハワードにインスパイアされた、農業改革のための制度上の枠組みを提示している。それは、クリフォード・D・シマックの『都市』における3通りの主人公、人間、犬、蟻に象徴されるような、3つの視点に同時に立って運用される。

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Anaerobic Disaster – detail

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Energy Warehouse

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Energy Warehouse – detail

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Howard Boulevard

The War Rooms, St. James's Park by Ned Scott

Above: Howard Boulevard – detail


SoHo Architekturが手掛けるKE12タウンハウス

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ドイツの建築事務所SoHo Architektur が手掛けたバイエルン式タウンハウス。その四角い窓とマンサード屋根のシルエットは、以前ここにあった建物の残像のよう。

KE 12 by SoHo Architektur

メミンゲンにあるこの家は2つの建物に分かれており、それぞれ家の前の道路に面した玄関がある。

KE 12 by SoHo Architektur

地上階は手前から奥まで真ん中で(左右に)分けられているが、上の3階は前方と後方の半分ずつに分けられている。

KE 12 by SoHo Architektur

中央で2つの階段が組み合わさり、それが家の両側に交互につながっている。そしてどちらの家も庭を見渡すバルコニー付きだ。

KE 12 by SoHo Architektur

後方の壁面は濃い色の木材で覆われており、反対に前方の正面は明るい白で、各階ごとの張り出しが特徴だ。

KE 12 by SoHo Architektur

Dezeenでは同じ建築事務所が手掛けた別の建築物(バイエルンのトタンの壁の家)を特集しています。

KE 12 by SoHo Architektur

写真撮影:Rainer Retzlaff

KE 12 by SoHo Architektur

以下は建築事務所からの詳細です。

この家はメミンゲンの歴史地区の南部にある、住居が2戸入ったタウンハウスです。「3つの窓の家(three-window house)」として設計され、道路に面した側は典型的タウンハウスを象徴しています。

KE 12 by SoHo Architektur

上:以前この場所にあった建物

以前の建物のマンサード屋根の輪郭や高さ、専有面積を全てそのままに、現代の建築条件に適合させました。

KE 12 by SoHo Architektur

フロアごとの切妻で区切られた表の壁は、装飾や形態デザインという歴史的なテーマを純粋に表現しています。KE 12 by SoHo Architektur

地上階平面図‐クリックして図を拡大

各戸にはそれぞれKempter通りに面した入り口があり、それが地上階から4階の屋根裏までずっと続いています。

KE 12 by SoHo Architektur

1階平面図‐クリックして図を拡大

建物の中心に階段を配したことで、公道のKempter通りに面した家と西側のプライベートガーデンに面した家を結び付けています。

KE 12 by SoHo Architektur

2階の平面図‐クリックして図を拡大

2階から上は、部屋はそれぞれ北向きと南向きに配置されています。

KE 12 by SoHo Architektur

このように、庭やバルコニーやルーフテラスの付いた多面的かつ柔軟性に富んだ生活環境が、作り出されます。田舎の生活環境でしか得られないような多くの設備が、街の真ん中で楽しめるのです。

セルフリッジのルイ・ヴィトン&草間彌生コンセプトストア

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ファッションブランドのルイ・ヴィトンは日本人アーティストの草間彌生とコラボレーションをして、草間氏の象徴ともいえる水玉模様を使った服飾品のコレクションを作成した。このコレクションは、ロンドンのデパート・セルフリッジのコンセプトストアで見ることができる。

Louis Vuitton and Kusama concept store at Selfridges

繰り返す点の模様で良く知られる画家・詩人そしてパフォーマーの草間氏は、幼い頃から強迫観念と戦った後、1977年から自主的に精神病院で暮らしている。

Louis Vuitton and Kusama concept store at Selfridges

ルイ・ヴィトンは今年テートで開かれた草間氏の展覧会の提供をし、彼女独特の反復的なデザインにひらめきを得て、明るい赤や黄色、黒の水玉模様でいっぱいの生地やバッグ、靴を製作した。

Louis Vuitton and Kusama concept store at Selfridges

コンセプトストアも水玉模様に埋もれている。穴の開いた巨大なランプがディスプレイテーブルの上にぶら下がり、壁や床、ディスプレイ棚は様々な大きさの明るい色の水玉で無限に埋め尽くされている。

Louis Vuitton and Kusama concept store at Selfridges

コレクションにはビニール製のトレンチコートもあり、それを着ると、まるで草間氏が初期の作品郡で探求していたコンセプトである水玉模様に塗られたかのように見える。

Louis Vuitton and Kusama concept store at Selfridges

セルフリッジのショーウィンドウの24個がヴィトン&草間彌生コレクションのために使用され、中に入ると客は店舗の床にある赤い水玉模様に従って店内へ進むように説明され、水玉模様に覆われた実物大の草間氏自身の人形へとたどり着くのだ。

Louis Vuitton and Kusama concept store at Selfridges

ロンドンのセルフリッジのルイ・ヴィトンと草間彌生コンセプトストアは、10月1日まで開催中。

Louis Vuitton and Kusama concept store at Selfridges

ジャスティン・マガーク、アーバン・シンクタンクとイワン・バーンがヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞する

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Urban-Think Tank and Justin McGuirk win best project at Venice Architecture Biennale

Dezeen Wire:建築評論家のジャスティン・マガーク(賞を手にしている写真上部)、写真家のイワン・バーンとベネズエラのチームであるアーバン・シンクタンク(同じく写真上部)はヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展において、インスタレーションとカフェによる「Torre David/Gran Horizonte」で、最優秀プロジェクトに贈られる金獅子賞を受賞した。

Urban-Think Tank and Justin McGuirk win best project at Venice Architecture Biennale

このプロジェクトは、カラカスのスラム街に直立する、未完成の45階建てのコンクリート造のオフィスビルで、現在は、都市のスラムで生活していたであろう人々が居住している、『Torre David』のドキュメントである。

Urban-Think Tank and Justin McGuirk win best project at Venice Architecture Biennale

イワン・バーンの写真は、そこで発展した文化を記録し、「Gran Horizonte」と呼ばれるベネズエラのポップアップのレストランが、アルセナーレの展示会場に、カラカスの大衆生活の雰囲気を運んでいる。

Urban-Think Tank and Justin McGuirk win best project at Venice Architecture Biennale

アーバン・シンクタンクは、「この展示では、食事を共にすることが、議論のための共有の場を確立させるための一番の方法だと確信しています。」と、ビエンナーレのディレクターを務めるディヴィッド・チッパーフィールドのテーマに関して語っている。(インタビューの様子はこちら

Urban-Think Tank and Justin McGuirk win best project at Venice Architecture Biennale

ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展に関する全ての記事を読む

Urban-Think Tank and Justin McGuirk win best project at Venice Architecture Biennale


Ard Hoksbergenが手がけたバーバー・アムステルダム

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Ard Hoksbergenが手がけたこのアムステルダムの床屋では、壁と天井をはう銅パイプが、水も電気も運んでいる(パイプはそれぞれ別)。

水を運んでシンクに行くパイプもあれば、電球まで上るもの、白いタイルや合板、コンクリートの壁にかかるフックになっているものもある。

Hoksbergenはパイプを「巨大な蜘蛛の巣」にたとえており、「そのままでも温かい雰囲気」の天然素材を選んだとのこと。

お店はバーバー・アムステルダムという名前のシェービング・サロンとして、アムステルダム市内にある19世紀に建てられた建物に入っている。

サンパウロの廃墟を覆うパイプのインスタレーションについて以前紹介した記事を見る

サロンについてもっと見る | アムステルダムについてもっと見る

Hoksbergenは、オランダのArchiprixの6月の制作展で賞を取った五人の卒業生のうちの一人。

Above: floor plan

ダフィー・ロンドンのスイング・テーブル

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クリストファー・ダフィーがイギリスのデザインブランドのダフィー・ロンドンから出した、この揺り椅子付きのテーブルだと、硬直した役員会議にも動きを出せる。

Swing Table by Duffy London

四柱式のスイング・テーブルから、八脚の椅子と切子面でカットされたランプシェードが釣り下がっている。

Swing Table by Duffy London

デザイナーたちからは、「掃除機をかけるのもスイスイできます。」とのこと。

Swing Table by Duffy London

テーブルはクルミ材と粉体塗装したスチールで出来ていて、仕上げとサイズはカスタムメイドが可能。Swing Table by Duffy London

Dezeenで注目したその他のスイングに関する記事はこちら。片持ち梁の家の下の子供用ブランコや、広告板の上のスイング・ペアシートなど。

Swing Table by Duffy London

テーブルについての全ての記事はこちら

パラリンピックデザイン:チーター・フレックスフットブレード

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ロンドン 2012 パラリンピック競技大会におけるデザインシリーズの締めくくりとして、Dezeenが注目したのは大会で最も話題となった器具です。カーボンファイバーの義肢のブレードで、チーターの後肢からヒントを得ました。

Paralympic design: Flex-Foot Cheetah blades by Ossur

アイスランドの企業であるオズールが開発したこのブレードは先週物議を醸し出しました。「ブレードランナー」の異名を持つオスカー・ピストリウス(写真上)はアラン・オリベイラに200mT44で敗れた時です。後にピストリウスはオリベイラがスタート時に長いブレードを使用しており、このブラジル人選手に有利となったと訴えました。

Paralympic design: Flex-Foot Cheetah blades by Ossur

昨夜またブレードが脚光を浴びました。ジョニー・ピーコック(写真上左側)はイギリス代表の義肢選手がピストリウスとオリベイラを100mT44の決勝で破りました。タイムは10秒90でした。

Paralympic design: Flex-Foot Cheetah blades by Ossur

ピストリウスはオズールのブレードを ナイキのスパイクパッドで特注し合成接着剤で取り付けました。このことについてのDezeenの過去記事はこちらをご覧ください。

Paralympic design: Flex-Foot Cheetah blades by Ossur

チーター・フレックスフット ブレードという名前がついた理由は、大型ネコ科動物の後肢の動きを模したことによります。動きとしては「地面で肢を伸ばす一方、大腿筋が体を前に進むように引っ張ります」とオズールのウェブサイトでは説明しています。

Paralympic design: Flex-Foot Cheetah blades by Ossur

この専門の人工装具は片足や両足の切断手術を受けた人向けに使われ、ブレードを肢の周囲に合わせた関節部のくぼみに取り付けて使います。軽いジョギングから一流のスプリント走にまで使われます。

Paralympic design: Flex-Foot Cheetah blades

写真上:Anja Niedringhaus

特別に明記しない限り、総ての画像はチャンネル 4によるものです。

Paralympic design: Flex-Foot Cheetah blades by Ossur

写真上:オズール

パラリンピックでのアスリートのためのデザインについてのDezeenの記事はこちらをご覧ください。

ロンドンオリンピック2012についてのDezeenの記事はこちらをご覧ください。

Espen Dietrichsonが手掛けたVariations On a Dark City

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Variations On a Dark City by Espen Dietrichson

ノルウェー人アーティストのEspen Dietrichsonの“あり得ない”写真の中で、リヨンにある建物がバラバラに引き裂かれている。

Variations On a Dark City by Espen Dietrichson

この一連の作品のタイトルは“Variations On a Dark City”といい、リヨンのGalerie Roger Tatorで開催されているOne of Many Unusual Moments展で展示中だ。

Variations On a Dark City by Espen Dietrichson

写真では、まるで建築家が描く不等角投影図を分解したように、建物の壁や天井が空にバラバラになっている。

Variations On a Dark City by Espen Dietrichson

「美術学校に入って最初に興味を持ったことから、この建築物の修正や浮遊シリーズが始まりました。」とDietrichsonはDezeenに語った。

Variations On a Dark City by Espen Dietrichson

上:展覧会の様子/写真撮影 David Desaleux

「写真は半分アナログ、半分デジタルで出来ています。紙に手書きで展開図を描き最初に切り取り&貼り付けした後は、シルクスクリーン印刷するまで、ほぼデジタル作業です。」と、彼は自分の技法を説明しています。

Dezeenでは、この他にも開いたジッパーのような高層ビル円形に歪んだ風景などの合成写真を紹介しています。

写真に関する記事はこちらからご覧いただけます。

テント・ロンドンのJAILmake ポップアップ・スタジオ

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dezeen_JAILmake-pop-up-studio-at-Tent-London_5.jpegのサムネール画像

南ロンドンを拠点とするデザイナー集団JAILmakeは、広さ205㎡の自分たちのスタジオをテント・ロンドンの展示用にわずか5㎡に凝縮させた。ここで毎日新た指令に取り組むのだ

チームメンバーたちは、ハチ用の建築物制作やデトロイト地下通路のパブリックスペース利用について、といった様々な公開指令に取り組んでいる

JAILmake pop-up studio at Tent London

ポップアップ・スタジオにはPC、素材サンプル、粘土、針金、木材といった基本的な素材と数少ない道具が用意してある。

JAILmake pop-up studio at Tent London

「JAILmakeの精神は、デザイン過程と並んで制作過程を理解することです。だから両方を同時に行うのです。」とデザイナーのジェイミー・エリオットとリアム・ヒーリーはDezeenに語った。「デザインと制作は切っても切り離せないことが、私たちにとっては本当に重要なのです。」

JAILmake pop-up studio at Tent London

JAILmake はロンドン・デザイン・フェスティバルのためにPANスタジオと協力し、Be Openのストールも制作した。Be Open とは、西ロンドンにあるトム・ディクソンのスタジオ・スペース内の新進デザイナー向けマーケットだ。プロジェクト全体が1週間のうちに構想・設計・設営された。

JAILmake pop-up studio at Tent London

Dezeenでは昨年、Dezeen Platformマイクロ・エキシビション用にJAILmakeが種と土をレンガに変える映像を掲載しました。

JAILmake pop-up studio at Tent London

ロンドン・デザイン・フェスティバルに関する記事はこちらからご覧いただけます。

JAILmake pop-up studio at Tent London

以下はJAILmakeによる詳細です。

ロンドン・デザイン・フェスティバル2012のために、JAILmakeは「205-200=5」と呼ばれる新プロジェクトを発表しました。プロジェクトの目的は、現在僕らが南ロンドンに構えている205㎡のスタジオから200㎡分をマイナスして、ブリック・レーンのテント・ロンドン内に広さ5㎡の実験展示兼ワークスペースとして凝縮することです。

JAILmake pop-up studio at Tent London

ショーの前に数々のデザイナーや雑誌が対象となり、答えるべき指令や質問がスペース内で働く小さなチームに向けて出されます。それぞれの指令には一日分の仕事の半分の最小値が示されます。これは、成果物の全体像を念頭に置いての研究スケッチ、模型作り、解説、制作に費やされます。デザインされたオブジェクトは、ジュエリーから建物まで何でもありなのです。

JAILmake pop-up studio at Tent London

スペースには、素材サンプルや「資料用品」ライブラリー、基本的な素材(粘土、針金、カード、紙、木材)と、JAILmakeスタジオから持ち出した数少ない道具が用意されます。

JAILmake pop-up studio at Tent London

JALmakeとPANスタジオはBe Open Spaceのポップアップ展示ストールの設計を依頼されました。これはトム・ディクソン・スタジオ内の新進デザイナー向けの即席期間限定マーケットで、ロンドン・デザイン・フェスティバルの一環で行われるものです。Be Open Spaceの提示する即時性という概念にのっとり、7日間で展示の構想・設計・設営が行われました。

 
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