建築家ユニットAtelier Cubeの手がけた日本のこの家では、住人は室内の壁にある穴を通り抜けられる。
大きな長方形の開口部は隣接した部屋の景色をふちどり、木製の小さな棚のための場所を作り出している。
ダイニングルームの床は木のプラットフォームで覆われ、その他の部屋はコンクリートになっている。
この家は昨年完成し、3人家族が住んでいる。
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写真撮影:Yano Toshiyuki
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甘木のいえ
こちらは1組の夫婦とその子供のための家です。
私は数年前にはじめて現場を訪れました。コンセプトは母屋の庭にありました。大部分が芝生に覆われ数本の果樹と桜の木がありました。穏やかでやさしい、快適な庭でした。
前の家で庭の好きな場所に椅子を置いてコーヒーを飲むことを楽しんでいたように、家主は新しい家の中の色々なところでコーヒーを飲みたいと思っていました。
我々は強い主張とは対極にあり、住むことを快く迎え入れる穏やかな建築にすることを目指しました。
屋内を細かく分けるパーテーションとなっている壁の開口部から、外の景色を眺めることができます。
広大な眺めよりも、軽くて甘木の雰囲気に合った景色となっています。桜の木と一緒に、この家もとても穏やかな印象の建築になりました。
プロジェクト名:甘木のいえ
場所:福岡県(日本)
広さ:267.34m2
建築面積:82.81m2
延べ床面積:82.81m2
構造:木造
用途:居住用
プロジェクト: Atelier Cube
設計デザイナー: Masahiro Kiyohara, Yuka Matsuyama
構造設計者: Sugimura Structural Engineers
Main contractor: Chikuba Construction
設計期間:2009年3月-2010年11月
建築期間:2010年12月-2011年6月