ロンドン・デザイン・フェスティバル 2013 :デザイナーのTom Dixon が来週開催のロンドン・デザイン・フェスティバル期間中の商談会に向けて新しいフレキシブルなイスを発表しています。ガラス強化ナイロン製で、ウサギの耳のようにカットされた背もたれ付きです。

Y Chair by Tom Dixon

Y Chiar の座席と背もたれは一体化したつくりになっていて、ガラス繊維で強化コーティングされたナイロン製で強度と柔軟性があります。イスの色は黒と白があり、土台はそり型、スイベル(回転台)、木製が選べます。

Y Chair by Tom Dixon

Dixon はロンドン・デザイン・フェスティバル開催中の来週、ロンドンの The Dock でこのイスを発表する予定。フェスティバルは9月14~22日開催。この会場や市内で行われるイベントの詳細は、ワールド・デザイン・ガイドのロンドン・デザイン・フェスティバル2013のマップをご覧いただけます。

Y Chair by Tom Dixon

以下は Dixon による解説です。

Y Chair - 新しいシルエット。超人間工学的、超柔軟、そして超強靭

私たちはこれまでホテル、レストラン、バーやオフィスのデザインの場で冒険して来て、仕事の場で常に使用され、絶え間なくぶつけられたり、日常的に乱暴に扱われたりすることに耐えられるイスを探すようになりました。しかし同時に人間工学的な形とモダンな姿勢をもった特徴あるシルエットにしたかったのです。

無理な注文ではないと考えていましたが、いろいろ探してみても見つからなかったので、自分たちで作ろうと決めました。

Y Chair by Tom Dixon

2年もの間、複雑な工学を駆使し、多大な設備投資を行い、熱心に型作りをした結果、完成形にたどり着いたと思いました。

Y Chair の表情豊かな形はガラス強化ナイロンの注入式塑造法で作られたもので、非常に耐疲労性の強いものです。柔軟性が衝撃や負荷を吸収するのです。契約水準の試験をしたとしても、最も厳しい環境に耐えるでしょう。

Y Chair by Tom Dixon

Y Chair の形は人間工学に基づいていて、土台は木材にサポートされ、背骨や肩甲骨を支える幅広い背もたれがついています。すべてがこの特徴あるシルエットを形成しています。

製品情報:

本体はブラックとホワイトの2色をご用意しています。座面や背当てをフエルトにすることもできます。土台部分は、そり型、スイベル、木製の3種類から選べます。

そり型:ブラックまたはホワイトのパウダーコートベース、8脚まで積み重ね可能、100%再生可能、屋外使用可。

スイベル:サンドブラスト加工ダイキャストアルミニウムベース、透明ラッカーとブラックパウダーコートから選択可。

木材:オークベース、透明ラッカーあるいはブラックのコーティング、コッパークロスブレース

Y Chair by Tom Dixon

その他の情報:

商談会に出品されているイスはほとんどポリプロピレン製ですが、ガラス強化ナイロンはガラス繊維の糸を重ねたもので、プラスチックの強度をさらに高めるものです。