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セルジュ・サラの手掛けるBeyond the Infinity

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Beyond the Infinity by Serge Salat

フランス人建築家のセルジュ・サラは中国で巡回中の展覧会用に色と形の無限の迷路をデザインした。

Beyond the Infinity by Serge Salat

Beyond the Infinity を訪ねると幾つもの部屋をゆっくりと歩くことになる。どの部屋も明るく輝く色とりどりの明かりの付いた鏡張りの部屋だ。

Beyond the Infinity by Serge Salat

壁と天井に木製の格子が3次元に張り巡らされ、それが鏡に映り無限に広がっている。

Beyond the Infinity by Serge Salat

酸化アルミで作られた穴のあいたパネルは、木材フレームを包みこんでミツバチの巣のような箱型となり、紫外線のようなライトの下に輝きを放っている。

Beyond the Infinity by Serge Salat

展覧会は上海から始まり、中国国内10都市でそれぞれ3日間ずつ開催される。

Beyond the Infinity by Serge Salat

最近Dezeenで紹介された同じく鏡を使って無限に広がる空間を表現したインテリア作品については、こちらのプロジェクトをご覧ください。また鏡についての記事はこちらをご覧ください。

Beyond the Infinity by Serge Salat

以下はサラ本人による解説:
セルジュ・サラ-「Beyond the Infinity (無限を越えて)」

フランス人アーティストのセルジュ・サラによる様々な感覚を使うインスタレーション「Beyond the Infinity」は、観客の新しく驚くような宇宙観を切り開く。この作品は2011年の9月から11月にかけて、上海と北京を含む中国国内の10都市を巡回予定。ゼネラル・モータース・チャイナが展覧会を後援している。

Beyond the Infinity by Serge Salat

Inspiration
セルジュ・サラは1988年からバーチャルリアリティとフラクタルアートを混ぜ合わせた複数の感覚に訴えかけるアートスペースを制作している。インスタレーションは部屋全体を使った閉鎖された秘密の宇宙空間で、観客は体と感情を刺激されて神秘的な旅をするのだ。

セルジュ・サラの作品は、現代の先進技術を駆使して中国哲学と無限の風景を融合している。彼のインスピレーションは中国の道教や西洋ルネッサンス、新プラトン主義などに基づいており、さらにデュシャンやマレービチ、クレーといった20世紀最先端の4次元的芸術思考にも影響を受けている。

インスタレーションは全体として一つの電子芸術作品・音楽・彫刻、そして建築となっている。4次元幾何学を巧みに利用して空間と時間を操ることは、既存のやり方とはかけ離れている。そして変化し続けるメディア世界で観客と対峙する。

Beyond the Infinity by Serge Salat

The Journey – Beyond the Infinity
インスタレーションは全体として一つの電子芸術作品・音楽・彫刻、そして建築となっている。4次元幾何学を巧みに利用して空間と時間を操ることは、既存のやり方とはかけ離れている。そして変化し続けるメディア世界で観客と対峙する。

作品のレイアウトは蘇州の庭園の空間的なテクニックを応用しており、無限に続くギャラリーが連なるという抽象的なバージョンの中国式中庭での神秘的な旅を再現している。動かない映像、動く映像、借景、フレーミングといった技術を応用している。

しかしまた、特に、観客が空間と時間の操作を経験することにより、密閉された空間で宇宙の崩壊を疑似体験する。絶え間ない変化と操作がこの作品の大きなテーマの一つである。この観点からみると、対象物は同じコンセプトの陰と陽で、色と形は裏返しになるのだ。

主なパターンは3つの次元に囲まれて空間全体を構成している李王の卦だ。
サラは語る:「作品の中に入るということは21世紀に転移してきた赤い館の夢の世界へと入ることなのです。」

Beyond the Infinity は、変異を遂げつつある世界と創造性の出会いという性質を持つ。過去と未来を融合し、現実と仮想世界との対話を作り上げるのだ。

これはおそらく希望への強いメッセージだ。つまり、現代の世界で古典的文化と革新の融合し新たな美と夢の創造する可能性への希望だ。展覧会は2011年8月28日に中国の済南から始まり、3か月間に国内10都市を巡回する予定だ。:

済南(8月28日)-蘇州(9月9日)-上海(9月16日)-北京(9月23日)-成都(10月1日)-大連(10月14日)-西安(10月21日)-鄭州(10月28日)-深圳(11月4日)-杭州(日程未定)

作品は各都市で3日間ずつ展示される予定。

 


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