イギリスのデザイナー、ロス・ラブグローブは、フランス・リール駅の屋根の垂木に銀の宇宙船を取り付けました。
UFOは芸術組織であるリール3000の将来におけるデザインや芸術のコンセプトを扱ったファンタスティック 2012より依頼されたものです。
周辺にあるLEDの輪に加えて、このアルミニウム製の宇宙船は断続的に中心軸にある明かりが下に降り注ぎます。まるで歩行している人を選び、宇宙船に連れ出しているように見えます。
「人々に地球外の宇宙船を始めて見る機会を与え、人間によりデザインされ、明らかに地球上の物質で作っているにもかかわらず、見た瞬間びっくりするものになるでしょう。」このようにラブグローブは説明しています。「私たちがいかに原始的で口先だけで平凡であるかを示しているのです。」
Dezeenで取り上げたUFOはこれが始めてではありません。アーティストのピーター・コフィン氏と光のデザインをするCinimod Studioが作ったポーランド、グラスニクに浮かんだ光のボールについての記事はこちらをご覧ください。
ロス・ラブグローブについてのDezeenの記事はこちらをご覧ください
インスタレーションについてのDezeenの記事はこちらをご覧ください
写真撮影:Simona Cupoli
ラブグローブからのメッセージは以下の通りです:
ファンタスティック2012は、デザイン・芸術・料理・文学・ダンス・クラビングだけではない様々な物事の将来におけるコンセプトを最も進化した形で表現します。リール3000はイギリスのデザイナー、ロス・ラブグローブによる全く新しい作品を委託しました。リール・フランドル駅の線路で直接経験できるもので、10月5日にオープンします。
ロス・ラブグローブは将来についての質問やジレンマに対して不安を感じていません。例えば、CNNのJust Imagine というドュメンタリーのホストをしていたとき、2020年の世界ビジョンを表現していました。革新的で、現代的で、原型的な交通手段をつくろうとしていました。ここを訪れる人や旅行で来た人がリール・フランドル駅で驚くことになります。
この思いがけない機械は有機体の皿のような形をしており、地球上の物質だと考えられます。しかし、かつてなく創造的な形をしています。ロス・ラブグローブのUFOは私たちの存在を考えてみる、ということを通して出来上がりました。純粋で、初期のこの物質が芸術とデザイン、技術と科学、精神と肉体、自然と宗教の間にある境界線を壊しました。ロス・ラブグローブが自分の直感に従い新しい乗り物を現実にしたのです。地球にいる住民には、どのようにしてこのような物が現実になったのか、存在するのかということにはっきりした考えを持っていないのです。
ラブグローブは、最近着陸したUFO(未確認飛行物体)で受けたインスピレーションについてこのように説明しています。「ぼやけた写真や不明瞭なフィルムが私たちの持っているものすべてです。それと共に人間にとって未知な推進システムや物質を分析したエリア51の科学者のインタビューもあります。このことについて話す総ての人は大きな陰謀の一部でありえるのでしょうか?謎は想像と事実の間にとどまり、人はこのことがあまりに重要で、もしある日、私たちがゆっくりと考えてきた疑問が、はっきりと起こったとしたら人類の生活が変わってしまうとして、別のものとして分けたり、あざけたりしているのです。」
リール・フランドル駅ではこのような宇宙の謎を最も革新的なデザイナーの視点、あるいは私たちの時間を通して説明することができます。