世界建築フェスティバルからの最後の動画は、ワールド・ビルディング・オブ・ザ・イヤーを受賞した「ガーデン・バイ・ザ・ベイ」をもう一度見てみる。Wilkinson Eyre ArchitectsのPaul Bakerは、デザインチームが、いかに垂直式栽培の植物を用いて「平坦に広がる風景の中の本物のドラマ」を作り出したのかを説明している。
その賞は、公式にはベイ・サウスの冷温室の建築に対して与えられたものだが、セレモニーのディレクターであるPaul Finchは、ツル科の植物で覆われた樹木のようなタワーを特徴とする、広大なシンガポールの熱帯庭園で作業に当たったチーム全体を評価して欲しいと説明した。
シンガポールでさらに驚くべきことの一つは、物が成長していくことだ。」Bakerは、この垂直式の庭園についてのディスカッションで述べた。いかに世界中の垂直栽培が「多くの灌漑設備と多大な労力」を必要とするのか、それに対してこのプロジェクトでは「植物を空気中にさらして、成長に任せる」ことで、たやすく実現できたことを説明した。
ベイ・サウスは、以前は公園だった開拓地に建設され、100ヘクタールのガーデン・バイ・ザ・ベイの3つの自然庭園の中で最も大きく、一番最初に完成したエリアだ。Bakerは、このエリアを広大な庭園として保持しておくために、政府がいかに「勇断」をし、それが周辺の土地の「商品価値を高めること」に繋がったのかを論じた。「私は彼らが、いかに特別な場所にするのかということに、先見の明のある素晴しい考えを持っていたと思います」
「ガーデン・バイ・ザ・ベイ」に関する以前の記事を読む。また、受賞直後のBaker氏とのインタビューや、建築家Chris Wilkinsonによるプロジェクトの解説も視聴できる。
Dezeenでは、世界建築フェスティバルでの受賞者のインタビューのシリーズを掲載してきた。全ての動画を見る。更にWAF2012に関する記事を見る。