Design Miami: ベルギーのデザイナー、マールテン・デ・セウラールは曲がりやすい皮の厚板を固い木材に打ち付け、イタリアのファッションブランド、フェンディのためにストライプ家具のこのインスタレーションを作りました。
マールテン・デ・セウラールは、伝統的に毛皮や皮を専門に取り扱ってきたブランドのフェンディから材料の供給を受けてトランスフォーメーションズのコレクションにおいては柔らかい表面を作り出しました。
彼はフューチャリズムやバウハウスの幾何学的で曖昧な形式に触発されたフェンディのサインモチーフを描き、模様のある家具を作り出しました。
発泡物質が入った厚板は、様々な色でスエードや皮のストライプ状に手作りされています。それぞれの厚板は皮で覆われた釘を打つために2つの小穴をつけています。
「私は機能的な図形やパターンを作ることが出来るシステムを作成することを求めていました。」デ・セウラールはDesign MiamiでDezeenにこのように言いました。「それで私は柔らかく、発泡物質を詰めて作ることにしました。それで普通のクッション以上のものとなり、基本的にはクッションのストライプで、どのように使うこともできます。」
「特定のものに壁に打ち付けるだけで良いのです。カーブがあっても簡単に何にでも打ち付けることができます」と付け加えました。
表面は漆喰を塗った松材を選びました。「何かを木に打ち付けるには理にかなっています。」と述べました。「私は皮に施すのと同じことを(木材に)施しています。総ては、一つのものから他のものに流れる異なった種類のパッチワークなのです」
彼はこのように付け加えました。「私はソファや椅子のデザインをすることではなく、同じ機能を持っているシステムを求めています。ここにあるような箱を見つけて、ソファやベッドにもなる長椅子を作ることができます」
フェンディは今年スイスで行われたDesign Miami/Basel フェアでFormafantasmaが展示した不要な皮でできた作品の展示と、2010年のDesign Miamiのためのプロジェクトの一部としてAranda/Laschが作成したピラミッドの泡でできた椅子があります。
デ・セウラールによるプロジェクトでDezeenが特集した記事にはこぶ状の泡でできた椅子と食品着色剤で色付けしたカラフルなライトがあります。
Dezeenは先週、Design Miamiで収集家見本市での注目商品を伝えてきました。その中にはスワロフスキーのクリスタルでできた「氷の輪」やエッフェルタワーのような形をしているブロンズのランプ、ふくらんでいるソーセージのように見える展示場の入り口があります。DezeenのDesign Miamiに関する総ての記事はこちらをご覧ください。
マールテン・デ・セウラールに関する記事はこちらをご覧ください。
フェンディに関する記事はこちらをご覧ください。
皮に関する記事はこちらをご覧ください。
写真提供:フェンディ
Design Miamiからの詳細な情報は以下の通りです:
フェンディ、マールテン・デ・セラウールによるトランスフォーメーションズを発表。Design Miami/ Miami 2012
6月におけるDesign Miami/BaselでのFormaFantasmaによるCrafticaに続き、フェンディはベルギーのデザイナー、マールテン・デ・セウラールを招待し2012年12月のプログラムを作りました。これは視覚的な正体と近代主義者を鼓舞する模様と標章の遺産に返答するプロジェクトです。マールテン起用の理由は、洗練された家具を作るのに驚くべき親近感を明らかにして、製品には詩的で風変わりさがあるからです。
デザイナーはフェンディのペカンモチーフに特に触発され、「トランスフォーメーションズ」を造りました。フェンディの長い間における抽象的な直線と幾何学的なイメージの伝統を祝福してのことです。数十年間の間、フェンディのデザイナーは美しく、革新的なデザイン運動のパイオニア からインスピレーションを得てきました。例えば ウイーン工房、デ・スティル、フューチャリズム、バウハウス、アールデコからです。1983念から、フェンディはストライプのペカンを多くのアクセサリーやハンドバック、スーツケースに使ってきました。フェンディの毛皮デザインの多くが特徴とするのは1910年代から1930年代の間の時代の先陣を行く感覚を思い起こさせるパターンです。
Design Miami/2012でマールテンは、このような2次元的な表現性を3次元のインスタレーションへと変化させ、ハードとソフト、自然と人工、本質と幾何、豪華さと平凡さの境界を探索する作品を造りました。ストライプのアイディアを1つの木材をベースにした物体的なモジュールに「変化」させ、漆塗りの木板と木の切り株を手作りのレザーの厚板と併置し、人の目を引きつける様々なカラフルな作品群として完成させました。結果として、モダニズム初期のデザイン作品を全体として想起させる雰囲気をかもし出しています。
マールテンがこのプロジェクトで開発した「柔らかい厚板」は、追加を希望する場合、どこにでも設置することができます。追加の方法は木に板を打ち付けるのと同じくらい簡単です。