アムステルダムにあるウッディな外壁を螺旋階段が昇って行くこの家は、オランダの建築事務所Egeon Architectenが手掛けたもの
この家はアイブルグの人工島地域の一画にあり、3階建の家族向けの家で、1階にはリビング、2階にはベッドルーム、3階にはオフィスがあります。
外の階段は建物の正面の壁のくぼみに隠され、家の中を通らずにオフィスへ行くルートを確保しながら最上階のバルコニーへと続いています。
「この家から見る南側の景色が素晴らしいですよ」と、建築家のEgon Kuchleinは3階にオフィスを置いた理由をDezeenに説明しています。
Egeon Architectenはシーダー（レバノンスギ）材を外壁に縦横に張りめぐらせて、雨戸部分も木材で覆ったので、開口部分は殆どカムフラージュされています。
1階では裏側の壁が床から天井までの全面ガラス張りで、リビングルームは裏庭へと開けています。
最近、アイブルグの新興住宅地には多くの家が建てられています。Dezeenでは他にも裏がガラス張りの家や、黒く塗った木材で壁の一部を覆った家などをご紹介しています。
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写真撮影：Chiel de Nooyer
以下はEgeon Architectenによる解説です。
ヴィラ・リートアイラント・オースト ‐ アムステルダムのアイブルグにある通勤圏内のリートアイラント・オースト（イースト）に建つ広々としたデタッチドハウス（一戸建て）。
殆ど数学的とも言えるほどに考え抜かれたこの住宅は、木材とガラスで出来ています。入念に調整した結果、このようなインテリアとエクステリアが実現しました。
在宅勤務用の家にこれまで通りの1階にはリビング、2階には寝室というスタイルが加わっています。1階はガラス張りで庭側に大きなスライド式の扉が付いているので、住人は眺望を存分に楽しむことが出来ます。ベッドルームのあるフロアは、内側は開放的ですが外側からは隠されています。オフィスと会議室のあるフロアは、全方向の景観が楽しめます。開けていて、隠れていて、開けている、という造りです。
この木造の家は、耐久性のある美しい素材で建築され、ヒートポンプと低温床暖房、自然換気、高性能断熱素材の屋根と床、特殊な耐熱ガラス、セダムの屋根が設置され、サーマルブリッジ（熱橋）と方位が考慮されています。その結果、エネルギー消費の抑制を実現しています。
床面積：225㎡、容積：700㎥
1階：リビングルーム、ダイニングルーム、キッチン、トイレ、配電その他
2階：ベッドルーム×3室、浴室、配電その他
3階：オフィス、会議室、浴室、テラス、オフィス用エントランス
上：1階平面図－クリックして画像を拡大
上：2階平面図－クリックして画像を拡大
上：3階平面図－クリックして画像を拡大
上：断面図－クリックして画像を拡大