Nikeのランニングシューズが、まるで見えない8人のアスリートの足のように宙に浮いています。このインスタレーションは上海のデザイン事務所Studio-at-Largeが北京798芸術区(Beijing's 798 arts district)のために手掛けたもの。
このインスタレーションは2013 Nike Freeコレクションのための発売イベント用に作られ、5レーンの陸上競技コースの周りに様々な色の組み合わせの靴が平置きの状態や動いている最中に固まってしまったかのような状態でディスプレーされました。
真上に設置された黒っぽい鏡にはトラックの形が映り、周囲にはまるで観客の列のように鮮やかな色の服が展示されています。
The Track と名付けられたこのインスタレーションは、Studio-at-LargeがNike Freeの発売イベントのためにデザインした3つのゾーンのうちの2つ目です。
1つ目は、三角形のディスプレースタンドを使ってコレクションの歴史を解説するという展示デザインでした。
このスペースの3つ目のゾーンはThe Finish Line(ゴール)で、来訪者がベンチに腰掛けてヘッドホンをかけると様々なアスリートたちのスピーチが聞けるというものでした。
Dezeenでは数週間前にNike Free Trainer 5.0の初の画像を紹介しました。このシューズは中国のフィンガートラップにヒントを得た十字の編み込みが特徴になっています。
Nikeのインスタレーションには他に、Flyknitコレクション用のさびかけたガス塔のカラフルなネットやロンドン東部のボックスパーク(Boxpark)店の動きに反応するLEDの壁などがあります。DezeenがボックスパークのNike Fuel Stationで撮影した動画や、この他のNikeに関する記事もご覧いただけます。
写真撮影:Jonathan Leijonhufvud
以下はStudio-at-Largeによる詳細です。
Nike Free 2013 (中国)
最新版のNike Freeが北京798芸術区で紹介されました。有力選手たちによるスポーツ革新や、洗練された美学の歴史を生み出した自然な動きにスポットを当てたディスプレーになっています。
インスタレーションはThe A-Z of Nike Free、The Track、The Finish Lineという鍵となる3つのスペースに区切られています。最初のスペースは幾何学的で柔軟な靴底からインスピレーションを得て、画像、動画、そして商品とのインタラクティブな体験を提供しています。その体験を通し、2001年から開発されているFreeの裏にあるストーリーやデザインの過程が明らかになります。
スタジアムの入って行くように来訪者はThe Trackに入ります。上にはLED回路が映り、空間に奥行きと明るさを与えています。光に照らされたトラックが商品の鮮やかな色と流線型のシルエットにスポットを当て相互に作用することで、ダイナミックなコレクションが完成します。
陸上競技上のゴールを連想させる3つ目の展示スペースでは、薄い壁が層になっていて、米国人の金メダリスト、アリソン・フェリックスや中国人スプリンターの韋永麗といったゲストスピーカーと来訪者がふれあえる空間的体験を創り上げています。
イベント:Nike Free 2013 メディアショールーム&エキシビション(中国)
開催場所:中国 北京
開催時期:2013年3月
デザイン事務所:Studio-at-Large
デザインディレクター:Albert Tien
設計士:Ryan Newman (R&D Office)
デザイナー:Lawrence Wu、Vladimir Dubko