このデジタルカメラのコンセプトは、ユーザーがスクリーンやファインダーを覗くのではなく、センサー・リングの真ん中にある穴を覗き込んで撮影するというものです。
このデザインは科学技術ウェブサイト BBC Future からの挑戦に応えたもの。BBC Future はConran & Partners の Jared Mankelow に、日用品をもう一度考え直してみるように依頼しました。
Mankelow は、穴の開いたポストイットほどの大きさのカメラを思い付きました。ユーザーはその穴を覗き込んで写真を撮るのです。
既存のカメラではファインダーはセンサーの上にありましたが、彼のデザインでは穴そのものがファインダーで、その周りには複数のセンサーがリング状に付いています。
「最終的な目標は、見ているままの写真を撮ることです。僕らがやったのは、カメラの中心に大きな絞りの穴を開けて、写真を撮る側とその人の前にあるものを結びつけるということです」とMankelowは説明しています。
古い一眼レフカメラにヒントを得て、デジタルスクリーンも無くして、その代わりにボタンやリングを使ってマニュアルでコントロールできるようにしました。穴の周りにはリング状のフラッシュがあるので、クローズアップ撮影にも最適でしょう。
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最近ご紹介した技術には、ユーザーが自分の視覚と聴覚を調整することができるTV付きヘッドセットや、新しいTwitterのメッセージを知らせる鳩時計などが付いたなどがあります。