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原田圭によるChair for Dali

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デザイナーの原田圭氏がゴムだけを使った2脚のイスを製作しました。

Chair for Dali by Kei Harada

原田氏は、ポートレートを専門とするラトビア生まれの米国人写真家フィリップ・ハルスマンによる「ダリ・アトミクス(Dali Atomicus)」というシュールレアリスト的な写真を元にしたプロジェクトを製作しました。この写真では、宙を飛ぶ猫、バケツから撒かれた水、そして宙に浮かぶ芸術家のサルバドール・ダリという混沌とした場面に、椅子のシルエットがぶつかる姿がとらえられています。

Chair for Dali by Kei Harada

「もし僕がこの写真の1点を変えられるとしたら、この椅子をゴム製に変えるでしょうね。ゴムの椅子を使えば、床や壁、そして椅子そのものへのダメージが少なくなりますから、写真に少しゆとりが生まれますよね」と原田氏はDezeenに語っています。

Chair for Dali by Kei Harada

弾力のある素材を使うことで椅子の形が変わりやすくなり、座る人の姿勢に応じて椅子の背もたれと脚が曲がります。

Chair for Dali by Kei Harada

Chair for Daliシリーズには2脚の椅子があります。1脚は背もたれ部分が四角く、強度70%のゴムを使ったもので、もう1脚は背もたれが丸くゴムの強度は90%で、脚の支柱が不要になっています。

Chair for Dali by Kei Harada

上:「ダリ・アトミクス(Dali Atomicus)」フィリップ・ハルスマン

Dezeenではこれまでにも、Tomas Schnurによる脚にゴムカップが付いたテーブルや、リサイクルゴムを使ったスツールなどのゴム製家具をご紹介しています。

椅子の写真:藤本一貴


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