この動画で、Dezeenはニューヨークにある新しいカンペールの開店を収録したものです。日本のデザイナーでnendoの創立者である佐藤オオキは、なぜ店舗の内装を千足以上の白いプラスチックシューズで囲んだかの理由を説明しています。
nendo:佐藤オオキ
「私は過去数年間、Camperと共に小さな小売店で働いてきました。」と佐藤は述べています。
「小さな店舗のコンセプトは、これらのシューズが空中を歩き、Camperのシューズは早く走るためや贅沢のためのものではなく、歩くことを楽しむということを示しているのです」
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しかし、佐藤はより大きな世界最大のショッピング通りの1つ、ニューヨーク5番街にある内装のデザインについて、より挑戦的であったと説明を始めました。
「Camperは数ヶ月前私に高い天井がある大きな店舗の解決策を見つけるように依頼してきました。」と述べました。「なぜならこの製品は非常に小さく、どのように天井の高さを使うのか定かではなかったのです。その後、多くの図形を使いましたが、本当に空っぽのように見えました」
Nendoの解決策は、このブランドの特徴的なシューズデザインである白いCamper Pelotasのレプリカで壁を総て覆うというものでした。現在のコレクションは壁の下部にあるレプリカの間にディスプレイし、買いに来た人が手に届くようになっています。
「やっていることは、製品の色や形を本当に目立たせるようにすることです。」と佐藤は述べています。「始まりは一つの製品ですが、コピー、ペーストをすることにより内装の要素となります。多くの光と影をとらえ、空間に多くの風合いを持たせるのです」
飛び出している靴はまた、音響的な恩恵も提供する、と佐藤は述べています。「物音を吸収するのでより心地よく感じることができます」
佐藤が続けた説明では、オンラインでの買い物が増えているにもかかわらず、物理的な小売環境というのはまだ重要であると信じているということです。
「インターネットでクリックするだけで、どこにいても、どのような靴も買うことができます」と述べています。「でも、私は『この空間で買い物をする』という経験が最も重要だと思います。買う人がその場所にいて、何かを感じる空間なのです」
「最終的には、店に入り、最初は靴を買いたいと思っていなかったけれども、刺激を受けて靴を買ったとします。このことがデザインの勝利だと思っています。これがある意味、内装デザインの目標なのです」
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