デザイナーのフランシス・ビトーニは学生と協力して、透明で柔軟性のある繊維を使ってこの繊細なドレスをデザインし、3D印刷しました。
ビトーニは自分の事務所でワークショップを開催し、そこで学生たちはデジタル・モデリングと3D印刷技術を使って実験を行い、ブリストル・ドレス(Bristle Dress)の製作につながりました。
「このプロジェクトは大きな塊を作り出すために様々な方法や技術を探求することから始まりました。私たちはカラダのシルエットを空気に溶け込ませることに取り組みました。衣服を変化するものにしたかったんです」とビトーニは言います。
ドレス上部のサンゴのような部分は半透明のPLA繊維で作られていて、枝のような形は周囲の環境に溶け込んでいます。
「半透明なのでこの素材が選ばれました。光を屈折してくれるお陰で私たちのデザインの目的達成に非常に役立ちました」とビトーニは語ります。
MakerBotの柔軟な繊維を使って多面的スカートを作り、スカートはフェイクのラビットファーの裏地がついています。
「スカートを3D印刷することで、毛皮の裏地の風合いを取り入れた面白いインターフェースを作ることが出来ました。毛皮は全体のシルエットを形作るのに役立ち、人工と自然両方の生地を組み合わせることができました」とデザイナーは言います。
この部分はウェブ上に公開され、ユーザーはThingiverseでファイルをダウンロードしてカスタマイズすることができます。
このドレスは、今年の初めニューヨークのブルックリンにあるビトーニの事務所で開催されたニュースキンズ・ウィンターワークショップの間、市販のMakerBot Replicator 2というデスクトップマシンで製作されました。
昨年の夏、第一回目のこのプログラムで学生たちは筋肉繊維や血管、動脈を参考にした3D印刷のドレスを製作しました。
次のワークショップはロンドンのレイブンズボーン・カレッジ(Rvensbourne College)で7月に開催される予定。
写真撮影:Chris Vongsawat