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Archiplanによるミンチョ川下流の文化景観の小道

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イタリアのデザイン事務所Archiplanが、イタリアに流れる川の岸辺にコールテン鋼(耐候性鋼)と木材、コンクリートで出来た休憩所と案内版をいくつも作り、周囲の田園風景の魅力をさらに引き立てています。

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ミンチョ川下流の湿地帯に作られたこのプロジェクトは、古代ローマの詩人ウェルギリウスの生誕地として有名なこの地域を、訪問者にもっと楽しんで頂けるようにと、ヴィルジーリオ市に依頼されたものです。

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4kmに渡るルート上にあるナポレオン時代の要塞やかつての街道の宿場町といった文化的に価値の高い名所や旧跡に応じて、インスタレーションが設置されています。

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ArchiplanのデザイナーDiego CisiとStefano Gorni Silvestriniは、素材の色合いが「風景の影に合うように」選んだとDezeenに語りました。

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20世紀のポンプ場の隣にある階段型の座席は、「水の自然要素を支配しようとする人間の努力を讃える」休憩所になっています。

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ウッドパネルの壁の穴から、古代の街道の起点が見えます。

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コールテン鋼や石で造られた座席エリアやランドマークは、最近スペインの海沿いの道にも設置されました。また、ブダペストの建築事務所MARPは、ルネッサンス時代の宮殿の廃墟の角を、コールテン鋼ののぞき穴に作り変えています。ランドスケープアーキテクチャー(造園)に関するDezeen記事はこちらよりご覧いただけます。

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写真撮影:Martina Mambrin

以下はデザイナーによる解説です:

ミンチョ川下流の文化景観の小道

作品はいくつもの軽量な構造物でできていて、歴史や文化の解説をすることでミンチョ川リージョナルパーク内の利用者がそこに集まります。そして、川の下流のこの地域が持つ長所を高めることができるのです。プロジェクトの企画案には、解説センターとしての意味を持つ一連のインスタレーションの設置が含まれています。ローマの詩人ウェルギリウスの像や、川の風景と彼の詩の結びつきがここでの文化的魅力になっているのです。

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休憩エリアは、川の土手沿いを走る歩行者道路の距離を測り、印を付けるローカルランドマークになっています。

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"door courier (ドアの宅配便)"は古代の街道に対応するように設置され、その地理的な位置を強調しています。"gate of the fort (砦の扉)"は、近くのPietoleの砦の存在を示す正式な指標として置かれていて、そこから要塞が始まっています。"gateway to the Eclogues(牧歌への入口)"は、詩人ウェルギリウスが詩の中に描いた風景の断片を比喩的に指しています。“door to the Georgics(農耕詩への扉)”は同じヴェルギリウス時代の中庭にあり、ヴェルギリウスの詩に歌われているような自然と人間の行いのバランスを表しています。20世紀のポンプ場にある“door to Travata(Travataへの扉)”は、水の自然要素を支配しようとする人間の努力を讃えています。


MUTによるEntic designのためのKeidosタイル

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クラーケンウェル・デザイン・ウィーク2013:スペインの工房、MUTはタイルの模様付けを色のついた紙で重ねているようにしました。

6角形のフロアタイルは万華鏡を通して見えるサイケ調の模様をまねてデザインしました。

Keidos tiles by MUT for entic designs

4つの異なるデザインは形がばらばらなものから完全な放射線状のデザインにまで及びます。これらのデザインが上手く組み合わさり、多くのパターンを作り出します。

タイルの専門家であるEntic designsによりスペインで制作されました。タイルは青か赤を基調とした色の幅で対応しています。

Keidos tiles by MUT for entic designs

このタイルは今年のクラーケンウェル・デザイン・ウィークで展示されました。同展示会ではくつろぎのための繭フェルト搾乳室で見つけた大瓶を基にしたランプもまた展示されました。

昨年のイベントにおいてDezeenはエルワン・ブルレックとの動画を収録しました。この中で彼は兄弟のロナンが始めた織り目加工のタイルについて話しています。

Keidos tiles by MUT for entic designs

タイルに関するDezeenの記事のアーカイブでは壁に斑点状の模様があるデザインの物干し小屋を改修した部屋グラフィック模様を貼り付けたロンドン北東にあるピザバーがあります。

Keidos tiles by MUT for entic designs

タイルデザインに関するDezeenの記事はこちらをご覧ください。
クラーケンウェル・デザイン・ウィーク2013に関するDezeenの記事はこちらをご覧ください。

写真撮影:MUT

デザイナーからの詳細な情報は以下の通りです:

Keidos

以前ミラノで展示した水硬性{すいこうせい}のセラミックフロアタイル、Dropsのコレクション成功を受けて、enticdesignsは再度新しいコレクションを作るためにスペインのスタジオにMUTデザインのチームを作りました。今回は子供時代に最も象徴的なおもちゃの一つ、万華鏡からインスピレーションを受けました。

Keidosの様々な色彩のタイルは新しく感情に訴え遊び心あふれるデザインコレクションを形作っています。Keidosは以前のDropsと同じく正式な伝統を打ち破り、19世紀末に水硬性のフロアとして特徴付けられている柔軟性に欠けたモジュラー方式から距離を置いています。

Keidos tiles by MUT for entic designs

シンプルな形状のおかげで、Keidosを作り上げる4ピースは万華鏡が捕らえた形容しがたい美しさを表しています。小さく、繊細な色づけと一様でない箇所が新しいプロジェクトの共通の特徴となっています。

数千もの組み合わせができるという概念を作り、enticdesignsの新しいデザインは余地があるため多くの独創的な解決策を提供しています。多様な色のパレットで、Keidosのフロアは隠れた角や反射する場所にエレガントでインスピレーションを与えるデザインができます。このコレクションでは異なったピースを組み合わせ、限りなくカスタマイズすることができます。100%スペイン製です。

RCAファッション2013コレクションにおけるシャオ・リーの作品

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ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの卒業生のシャオ・リーは、今回のコレクションにて、ぷっくりとした風合いのシリコンファイバーでできたパステルカラーのニットウェアをフィーチャーした。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

マシュマロカラーのコレクションは、ふんわりと膨らんだスカートと上腕の途中から広がるパフスリーブの効果でボリューム感あふれるシルエットが特徴的。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

「伝統的なニットウェアは、柔らかく形が定まりにくいのです。そこで、現代建築や60年代のバレンシアガの影響を受けた新たなニットウェアの表現法をみつけたかったのです」と、リーはDezeenに語った。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

ボリューム感あるその生地は、2層のテキスタイルが細い繊維で結びついたスペーサーファブリックでできている。その構造により、軽さと安定した形状が生まれる。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

リーは自身のニットサンプルを使用して、ジャケットやスカートのための柄つきのシリコン素材を作り出した。「革新的でありながらも、実際に着用可能なコレクションにしたかった」と、述べている。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

これまでの作品の色彩はネオンカラーだったが、今回はより落ち着いた色合い、薄紫系、ピーチカラー、ミントグリーン、淡い黄色を用いた。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

また、リーは次のようにも語っている。「元々繊維は白色でしたが、色合わせをするため、全て自分で染めました」

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

このコレクションは、先週、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートファッション・ショーで発表された。同ショーでは、Maiko Takedaのたくさんのカラフルな毛で覆われたヘッドドレスもお目見えした。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

フィリ・ウッドは、ウエストミンスターの卒業ファッションショーにて、大きなコートに描かれた巨大ケーブル編み(縄編み)のパターンを発表。

RCA Fashion Show 2013 Xiao Li

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生が手がけたプロジェクトに関するDezeenの記事 »

ファッション・デザインに関するDezeenの記事 »

IKEA、ドールハウス用家具を発売

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IKEAは、最も人気の高い自社製品をミニチュア版にして、子ども向け玩具用に生産すると発表しました。

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ドールハウスの家具セットはフーセット(Huset)と呼ばれ、クリッパン(Klippan)ソファやラック(Lack)テーブル、エクスペディット(Expedit)シェルフユニット、ヴァーゴ(Vago)チェアなどが特徴です。

この家具シリーズはIKEAが2014年カタログを発表する8月初旬に発売され、お値段は12ポンドの予定。

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ミニチュア製品のパッケージは時計や絵画などのインテリアのイラストが特徴となっていて、切り取って背景にすることができます。

IKEAの子ども向けビジネスのリーダーであるキャロル・マクセヴェニー(Carol McSeveney)は、調査によると「多くの子どもたちが自分のおもちゃ用に、自分の家の様子を反映したドールハウスを作りたいと思っています。もちろん、家具はもっとモダンで、アクセサリーを全部しまいこめるほど収納が充実した家が欲しいのです」とイブニング・テレグラフ紙に語っています。

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先週、IKEA創立者のイングヴァル・カンプラード氏は、IKEAは「世代交代」の時期を迎えているとして、同社の役員を辞任しました。IKEAに関するDezeen記事はこちらからご覧いただけます。

Francesco faccinによる28Posti Restaurant

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ミラノにあるこの小さなレストランはイタリアの建築家、Francesco Faccinによるもので地元刑務所からの受刑者により建設されました。

28Posti Restaurant by Francesco Faccin

28Postiという名前のこのレストランはミラノのナヴィリ地区に以前あったカラオケバーを使用して、偶然にサローネ国際家具見本市と同じ4月にオープンしました。

28Posti Restaurant by Francesco Faccin

Francesco Faccinは内装をはがれた漆喰、既存のレンガ造りの壁をむきだしにしたままにして木製の椅子と備え付けの器具をコンクリートの床と同様に加えました。

28Posti Restaurant by Francesco Faccin

慈善団体Live in SlumsのMaria Luisa Daglia、Gaetano Berniと共に働き、Faccinは、このレストランのための家具作りに近郊にあるボッラーテ刑務所の囚人チームをリストに加えました。大工のGiuseppe Filippiniにより技術指導を受けました。

28Posti Restaurant by Francesco Faccin

ボッラーテの囚人は加工残材をリサイクルしたものをテーブル、サイドボード、ドア、壁パネルを作成する際に使用しました。チーム内のメンバー3名は建築物の余計なものを除去したりきれいにし、コンクリートの床を流し込み窓や家具を調整する手伝いをしました。

「このレストランの目的の1つとして、これらの家具を展示する場所となり、ボッラーテ刑務所の工場との直接なつながりを作ることなのです」と28Posti teamは説明しました。

28Posti Restaurant by Francesco Faccin

スペースを完成させるため、吊り下げのライトをリサイクルしたプラスチックボトルで作り、それぞれのテーブルにぶら下げました。一方ケニアの品や彫刻は壁の窪みに配置しました。

Dezeenの飲食店に関する記事はこちらをご覧ください。この中にはレストラン中に様々な糸を織ってあるレストランと、セラミックのタイルで内張りしているピザバーがあります。

28Posti Restaurant by Francesco Faccin

写真撮影:Filippo Romano

レストランのウェブサイトによるこのプロジェクトの詳細な情報は以下の通りです:

28Posti

レストランの部屋は居心地がよく、くつろげるところで、テーブルは28しかありません。ナヴィッリ近郊の主要部にある静かな通りに位置しており、まさに過去使われたクラブ「カラオケ Canta Milano」があった場所です。建築プロジェクトは既存の空間特徴に従いデザインしました。供給している家具全体は廃棄物から生産しています。

キッチンはこのプロジェクトの本質です:訪れる人は入り口を通る間とメインの部屋の抜け道を一瞬の通るときにキッチンを目にし、食事の用意をしているところが分かるようになっています。料理は道徳的価値に重点を置き、食品の質、環境への尊重、製造プロセスにおける公平さに気を配っています。

Art.21から恩恵を受けることができる刑務所の囚人が建築段階で参加することができました。この貴重な経験の後、レストランは社会的に不利なグループが復活するまで勤勉に専念され続けます。

トーマス・ヘザウイックはテムズ川のためにデザインしたガーデンブリッジを公開

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トーマス・ヘザウイックは、テムズ川に架ける新しい歩道橋の庭園の、計画しているイメージを公開した。

このデザインは、川を横断する歩道の改善に向けた開発計画に対する入札で、ロンドン交通局から認定を受けた後、ヘザウイックスタジオによって展開された。

dezeen_Thomas Heatherwick reveals garden bridge across the Thames_1

イメージでは、フルーティングを施した2本の埠頭が木々や草花の植えられた歩道を支え、都会に囲まれた自然の景観を提供している。

「庭園、ヒースランド、公園や広場といった、豊かな遺産の恩恵によって、ロンドンは世界で最も緑溢れる都市の一つになっている。」とトーマス・ヘザウイックは語る。「こうした環境の中、私達がTFLによって選ばれ、歩行者が川を横断するという機会を開拓することになり、とても興奮しています。アイデアはシンプルです。つまり、ロンドンの北と南を庭園によって繋ぐのです」

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この建造は、以前のブラックフライアーズ橋跡と、ブラックフライアーズ橋とウォータールー橋の間の位置に提案されており、6000万ドルの経費が見込まれる。ヘザーウイックは個人出資者からより多くの資金集めが必要となるだろう。

ロンドンの交通担当副市長、イサベル・デッドリングは、夕刊紙「イヴニング・スタンダード」に対し、「市長はかねてから、ロンドンを質の高い生活を送る事ができる場所として象徴づける、グリーンインフラ推進のアイコンとなるようなものを熱心に求めていました。」と述べた。「しかし、民間部門の資金協力がなければ、このプロジェクトは前に進む事ができないだろう。」と付け加えた。

これは、フォスター・アンド・パートナーズによるミレニアム・ブリッジ以来、川の上に作られた最初の新しい橋になるだろう。ミレニアム・ブリッジはもともと、2000年に開通されたが、安全性を考慮して閉鎖され、2002年に再開通された。

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ヘザウイック・スタジオは、女優であり活動家であるジョアンナ・ラムレイと共に、この計画に取り組んできたと語った。彼女は言う「まだ存在しない何かについて語るのは、まったくおかしなことです。でも、ガーデン・ブリッジは既に計画とイメージが鮮明なんです。この庭園は、すべてにおいてセンセーショナルになるでしょう。騒音も交通もなく、ただその場所にあるのは小鳥の歌声やハチが飛ぶ音、木を揺らす風の音、そして下に流れる落ち着いた川の音だけです」

「人々がのんびり歩き、手すりに寄りかかり、そして周囲を取り囲む素晴らしい都市の風景を見つめ、この橋は、川を渡るための一番ゆったりとした道になるでしょう。しかし、またそれは、テムズ川を背にして進んでいく疲れ切った通勤者達にとっての、速くて安全な道にもなるでしょう。」とラムレイは述べる。

「そこには草や木、野生の花、そして植物があり、ロンドン唯一の、自然な川辺の生息地になるでしょう。そして春には花が咲き、同じように真冬にはクリスマスツリーもある。私はそれが、ロンドンの住人や、そこを訪れる人達に等しく、平和や美しさ、そして魔法を届けることになると信じています」

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トーマス・ヘザウイックは、2012年ロンドンオリンピックの大釜(聖火台)をデザインし、点火は宗教のセレモニーとして思いついたと、以前Dezeenに語ってくれた

ヘザウイックによる新しいバスのデザインが昨年ロンドンの通りに現れ、また彼は最近では、ジンのブランド、ボンベイ・サファイアの蒸留所とビジターセンターをデザインした。トーマス・ヘザウイックによる全てのデザインを見る。

昨日、ロンドンのサウスバンクの敷地内を繋ぐ新しい緑化スペースを開発するためのコンペの勝者が発表された。それは、ニューヨークの有名なハイ・ライン・パークに匹敵するようなものを目指している。公園や庭園に関する全ての記事を見る。また、最近Dezeenでは、紙幣に描かれた架空の建造物を模倣した、オランダの橋のシリーズを掲載した。橋のデザインに関する全ての記事を見る。

ビジュアル:ヘザウイック・スタジオ

Ying Gao による(No)where (Now)here: 視線に反応する2つのドレス

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ファッションデザイナーのYing Gaoは、人の視線を感じるとうねり光を放つドレスを製作しました。

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

「視線追尾システムを使って、観客がじっと見つめているとドレスが動き出すようにしました」とYing GaoはDezeenに語っています。「(このシステムは)照明を消すこともできるんですよ。そうするとドレスが輝きます」

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

視線に反応するこのドレスには視線追尾システム技術が組み込まれています。それが観客の視線に反応して小型モーターが起動し、ドレスの一部が魅惑的な模様のように動き出します。

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

一方のドレスは、フォトルミネッセンスの糸で来た巻き毛に覆われていて、糸はフリルの生地にぶら下がるように付いています。もう一方のドレスは、下地が暗闇で光を放つ糸で出来ていて、その上に束ねたリボンのような生地がふんわりと付いています。

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

照明を消すと、光る海の生物のような効果を作りだします。

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

このプロジェクトは(No)where (Now)here: Two Gaze-activated Dresses(=(直訳)どこでもない今ここで:視線に反応する2つのドレス)と呼ばれ、11月に上海現代美術館で展示され、その後2014年春にはカナダの織物博物館で展示される予定です。

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

Ying Gaoは、息をしているかのように動くドレスだけでなく、光に反応してカールしたり広がったりするドレスもデザインしています。

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

Dezeenでは以前に、瞬きしたり目を細めたりすることで制御が出来る視線追尾カメラや、夜間光るように発光ペンキを使って道路に印をつける計画について紹介しています。

(No)where (Now)here: two gaze-activated dresses by Ying Gao

ファッションデザインについての他の記事はこちら>>

以下はYing Gao氏による詳細です:

(NO)WHERE (NOW)HERE: 2 つのインタラクティブ・ドレス

このプロジェクトはポール・ヴィリリオのエッセイ"Esthétique de la disparition(消失の美学)"(1979年)にインスピレーションを得たものです。

「朝食時にはぼんやりすることはよくあることです。ディーカップを落として中身をテーブルにこぼしてしまう、などというのはその良い例です。ぼんやりしているのはほん一瞬だけで、突然始まり突然終わります。外界への反応は閉ざしていますが、感覚は目覚めている状態です。意識は急に遠のき、同じようにすぐ現実に戻って来ます。そして途切れた言葉や行動は、意識のある時間が自動的に再構築しているかのように、中断された場所に戻って来ます。このようにして、明らかな中断は起こらずに継続していくのです」

このシリーズは2つのドレスで構成され、フォトルミネッセントの糸と視線追尾技術を組み込んで出来ており、観客の視線で起動します。目をつぶった写真は「台無し」と言われますが、ここでは不安定な視線を使ったキアロスクーロ(明暗法)(明瞭/不明瞭)の実験を行って、存在と消滅というコンセプトに疑問を投げかけています。

スーパーオーガンザ、フォトルミネッセント糸、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、電子機器使用

C. F. Møller、木造の世界最高超高層ビルをデザイン

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スカンジナビアの企業であるC. F. Møllerは、ストックホルムに世界最高の木造骨組みの建物の提案を発表しました。

住宅設計コンペに提案をした3名の選抜候補者の1人として、34階建ての木造高層ビルが建築家C. F. Møller、建築家Dinell Johansson、コンサルタントのTyrénsにより将来の住宅ビジョンとして発表されました。通常の鉄とコンクリートの建設より安価で簡単に、持続可能になるということです。

Wooden Skyscraper by C. F. Møller

「これまでにこのような建築を行わなかった主な理由は、コンクリートと鉄は市場の大部分であるからです。」とC. F. MøllerアーキテクトのOla JonssonはDezeenに述べました。「しかし今、建設業は環境に対して責任を持ち始めています」

さらにこのように続けました。「建築は世界中で約30~40%のCO2発生率を占めています。もしCO2の発生が木材の生産である場合、鉄やコンクリートよりずっと良いことになります」

Wooden Skyscraper by C. F. Møller

Jonssonに関しては、木材を使用することは代替品より安価になり得るということです。より軽い物質であるため輸送のコストがはるかに安くなります。また鉄やコンクリートより耐火性に優れています。

「スウェーデンでの木造建築には長い歴史があります。」と彼は説明しています。「私たちはどのように木材を扱っているかについて、より高い知識があり、また接着や釘で打ちつけた木材は非常に強度な構成の品質であることがわかっています」

Wooden Skyscraper by C. F. Møller

仮に建築されると、34階建ての建物はロンドンにある9階建ての Murray Grove tower、計画中の建築家Michael Greenによるバンクーバーの20階建てのタワーの高さを超えることになります。「他の建物のスケッチは見てきましたが、確かに私たちが一番高い建物になります」とJonssonは述べています。

木製の柱、梁、壁、天井、窓枠はこの建物のガラスの外観を通して総てみることができます。また発表したデザインにはコンクリート・コアが含まれていますが、Jonssonはこれを木材に置き換えることもできると述べています。「現代の建物は最良の目的のためにあらゆる素材を使うべきです。」ということです。

Wooden Skyscraper by C. F. Møller

基準階平面図―クリックでイメージ拡大

スウェーデンの住宅金融組合HSB Stockholmが企画したこのコンペの受賞は、2023年に公開される予定です。ちょうどこの組織の100周年記念にあたります。the HSB Stockholm Facebook pageで誰でも投票ができます。

C. F. Møllerによる最近ノルウェーで完成した美術工芸館緑の繊維セメントでできた階段の起業家センターがあります。

Wooden Skyscraper by C. F. Møller

構想部分―クリックしてイメージ拡大

DezeenのC. F. Møllerによる建築の記事はこちらをご覧ください

Dezeenの超高層ビルの記事はこちらをご覧ください

C. F. Møllerからの詳細な情報は以下の通りです:

木造の超高層ビル

HSB Stockholmの建築コンペのために、建築士の3つのチームがストックホルム中心部において3つの異なる場所で将来の個人住宅への革新的な提案を作り出しました。Berg | C.F. Møllerが提案したデザインは木造の34階建て超高層ビルです。

Berg | C.F. Møllerアーキテクツは建築士のDinell Johansson、コンサルタントのTyrénsと共同で今回参加しています。このチームは上に向けて建築することにして、数マイル遠くから見ることができる34階建ての住宅用建物をデザインしました。

この建物はコンクリート・コアと共に木造建築を建てる予定です。そしてストックホルムの人たちに新しく、特徴のある目印のようなものであり、市の中にある人々が集まる場所を提供する意図があります。

基本に立ち返る

木材は自然の最も革新的な建築材の1つです:この制作物は廃棄物を出さず、CO2を取り込んでいます。木材はそれほど重くないですが、軽さと比較すると非常に強固で耐力がある作りになっています。

木材はまた鉄、コンクリートのどちらよりも耐火性に優れています。これは木材の15%が水分であるためです。この水分は、木材が文字通り燃焼する前に蒸発します。さらに丸太は炭化して核となる部分を守ります。

木材は快適な屋内の気候、完全な音響を確保し、屋内の温度を管理する助けとなります。そして漆喰や他のお金のかかる材質で住宅を覆わずに、むき出しのままでよいのです。

Berg | C.F. Møllerの木造超高層ビルにおいて、柱と梁は頑丈な材木でできています。アパートの内部は、総ての壁、天井、窓枠が木造で外部から大きな窓を通して見ることができます。

持続可能性

社会的・環境的な持続可能性がこのプロジェクトに統合されています。それぞれの住宅には省エネルギーで、ガラスで覆われたベランダがあります。一方、建物そのものは天井にある太陽光パネルを動力源としています。街頭にはカフェ、保育施設があります。新しいコミュニティセンターでは、地元の人たちが市場、フィットネスセンター、自転車駐輪場の恩恵を楽しむことができます。共用の温室で住んでいる人が庭を分け与えてもらう機会があります。

提示したデザイン3点すべてはHSB Stockholmのフェイスブックのページで入手できます。このサイトでは好きなデザインに投票することができ、将来のストックホルムの個人住宅をどのようになるのかを決める役割を行うことになります。

建築コンペについて

HSB Stockholmは、スウェーデン最大の住宅金融組合で、2023年には100年になります。その時に超現代的な居住の高層ビルがストックホルムで完成します。建築士の3つのチームが現在、ストックホルムの3つの異なる場所に壮大な住宅を構えるという提案のコンペに準備をしているところです。

Berg | C.F. Møllerアーキテクツは建築士のDinell Johansson、都市計画コンサルタントのTyrénsと共に働いています。競合している他のチームはEquator Stockholm、Mojang(マインクラフト )のチーム、ユートピアアーキテクツとローゼンバーグアーキテクツのチームです。


ラファエロ・ロッセリによるTinshed/ブリキ板の納屋

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オーストラリア人建築家のラファエロ・ロッセリが、シドニーにて、腐食したブリキ板でできた納屋を小さなオフィスとスタジオを持つ空間へと再生した。

Tinshed by Raffaello Rosselli

撮影:リチャード・カー

ラファエロ・ロッセリは、今にも倒壊しそうな構造物を完全に取り除くのではなく、その2階建て建物を覆った錆びた波形の金属被覆材を再利用した。そのため、外観にはほとんど変化がみられない。

Tinshed by Raffaello Rosselli

「質素なブリキ板でできた納屋はオーストラリアの象徴的構造物です。この地域で唯一残存するその納屋は、郊外における産業の軌跡を思い起こさせるユニークなリマインダーです。」と、ロッセリ氏は語る。

Tinshed by Raffaello Rosselli

まず建物を分解し、古い骨組は新しい木造の骨組へと取り替えた。その後、ファサード3ヶ所を金属被覆材で覆い、新たな窓を3ヶ所取り付けた。

Tinshed by Raffaello Rosselli

窓のフレームは、既存のファサード同様のオレンジトーンのコルテン鋼のシートからできている。また、ロッセリ氏は次のようにも語っている。「産業経済の精神から、材料には加工を加えず素朴な風合いを生かしました。」

Tinshed by Raffaello Rosselli

外観とは対照的に、建物内1階のリビングスペース・2階のオフィスは白い壁に合板の床ですっきりと仕上げた。

Tinshed by Raffaello Rosselli

別途、名前が記載されている以外の全写真はマーク・サイクによる撮影。

Tinshed by Raffaello Rosselli

以下、ラファエロ・ロッセリによるプロジェクトの説明。

Tinshed

質素なブリキ板で作られた納屋はオーストラリアの象徴的構造物です。このプロジェクトは、シドニー、レッドファーンの静かな住宅地の裏側に佇むブリキ板でできた既存の納屋を再生することでした。

Tinshed by Raffaello Rosselli

撮影:リチャード・カー

角地に立つこの納屋は、平屋の並ぶ住宅街にある窓のない細長い2階建ての個性的な建物でした。この地域で唯一残存するその納屋は、郊外における産業の軌跡を思い起こさせるユニークなリマインダーです。

Tinshed by Raffaello Rosselli

オリジナルの建物

このプロジェクトの概要は、オフィススペースとスタジオのある建物として生まれ変わらせることでした。当時、納屋は壊れかけており、構造的にも不安定でした。当初のブリキ板の納屋を取り壊し、新たな木造の骨組みが完成するまで別の場所で保存しました。長年の修繕により層状に重なった波形鉄板は再び組立てられ、3ヶ所のファサードへと変貌をとげました。

Tinshed by Raffaello Rosselli

1・2階のフロアプラン - こちらをクリックして拡大図を表示

壁を切り抜いて取り付けたコルテン鋼製の窓枠は、車道と路地にまで突き出し、かつて窓のなかったスペースに光が射し込みました。産業経済の精神から、材料には加工を加えず素朴な風合いを生かしました。西側の壁面は繊維セメントのパネルで覆い、室内は合板の床と建具により暖かな印象を加えました。

Tinshed by Raffaello Rosselli

横断面 - こちらをクリックして拡大図を表示

このプロジェクトは、錆びて腐敗しては修繕するという過程を繰り返しながら時と共に変化し続けることを見越しています。

Tinshed by Raffaello Rosselli

縦断面 - こちらをクリックして拡大図を表示

デザイナー:ラファエロ・ロッセリ

ロケーション:オーストラリア、シドニー

竣工年:2011年

Tinshed by Raffaello Rosselli

Mathieu Lehanneur のボレリー城のレ・コルド(ロープ)シャンデリア

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Les Cordes chandelier by Mathieu Lehanneur for Chateau Borely

フランス人デザイナーの Mathieu Lehanneur がフランスのマルセイユに建つ城のためにシャンデリアを製作しました。まるでキラキラ輝くロープが天井から吊り下げられているようです。

Mathieu Lehanneur は現代の照明技術を使って新感覚のシャンデリアを創り上げ、18世紀の建築物の贅沢な内装とのコントラストを生み出しています。

Les Cordes chandelier by Mathieu Lehanneur for Chateau Borely

城のエントランスホールの中2階の下に、細長いLEDが入ったガラス管が刺さっている姿は、まるで輪になったロープがぶら下がっているようです。

「これはオブジェではありません。照明設備でもありません。これ自体が、エントランスの空間で生きて動き回っているように見える照明なんです。まるで建物に縫い付けられているようです」と Lehanneur は説明します。

Les Cordes chandelier by Mathieu Lehanneur for Chateau Borely

リノベーションが行われたボレリー城は6月初旬に開館し、現在は陶器とファッションの装飾美術館(the Musée des Arts Décoratifs, de la Faïence et de la Mode)になっています。

この美術館の開館は、2013年欧州文化首都となっているこの都市で今年行われる数々のイベントの1つです。その他のイベントには、ル・コルビジェの「輝く都市(ラディアント・シティ)」のアパートで行われている Konstantin Grcic の家具のインスタレーションや、ピカピカに磨き上げられた屋根が道行く人を映し出す Foster + Partners のパビリオンなどがあります。

Les Cordes chandelier by Mathieu Lehanneur for Chateau Borely

Mathieu Lehanneur は食用パッケージを使った食事を出す丸いバーカウンターや、大きな黒い木からプロジェクターやケーブルがぶら下がっているペントハウス・バー&ナイトクラブといったプロジェクト何層にもなった大理石をふんだんに使った祭壇のあるロマネスク様式の教会などを手掛けています。

Mathieu Lehanneur のプロジェクトはこちらから>>

照明デザインはこちらからご覧いただけます>>

写真撮影:Vincent Duault

以下はデザイナーによる解説です:

マルセイユのボレリー城を陶器とファッションの装飾美術館として開館するに当たり、Mathieu Lehanneur はエントランスに記念碑的なシャンデリアをデザインしました。「このシャンデリアは天井を交差する照明のロープとして考えられました。照明部分とガラスだけが見えます。これはオブジェではありません。照明設備でもありません。これ自体が、エントランスの空間で生きて動き回っているように見える照明なんです。まるで建物に縫い付けられているようです」とデザイナーは語っています。

印象的な外見をし、照明と特殊効果の間にあるもの。現代的様式の空間を讃える中で、既存の儀礼的な照明は忘れ去られています。1760年に建てられたボレリーの邸宅は、ボレリー一家が友人を招いて休日や祝賀イベントを楽しむ場所でした。Mathieu Lehanneur はこの照明を使って、かつてこのプロバンスの邸宅を吹き抜けたフレッシュな風を取り戻しました。

素材:LED、ホウ珪酸ガラス、発行制御システム

制作エージェント:Eva Albarran & Co

レアンドロ・エルリッヒによるダルストンハウス

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この人たちはロンドンのタウンハウスをよじ登っているように見えますが、実際には地面に横たわっています。アルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エルリッヒによるインスタレーションの一部として、大きな鏡で移しているのです。

Dalston House by Leandro Erlich

ハックニーにある、レアンドロ・エンリッヒによるダルストンハウスは一時的なインスタレーションで、改築した住宅の外面を表向きにして横たえ、鏡をその上に45度の角度で配置して出来ています。

Dalston House by Leandro Erlich

人が住宅の表面を歩くと、鏡がそのイメージを映して壁を歩いて登っているような錯覚をおこします。同じように、訪れる人はコーニスでバランスを取ったり、窓からぶら下がっているように見せることができます。

Dalston House by Leandro Erlich

3階建ての外観のレンガの壁や装飾性のある鋳造{ちゅうぞう}は19世紀ビクトリア時代のテラスを真似て作ったもので、ロンドンの町並みで多くが並んでいます。特にAshwin Streetにある場所では、一時期このような住宅が多く並んでいました。

Dalston House by Leandro Erlich

Barbicanギャラリーによる委託の、このインスタレーションはロンドン建築フェスティバル2013の一部として昨日公開され、8月4日まで公開されます。

Dalston House by Leandro Erlich

レアンドロ・エルリッヒは自身の芸術作品に錯視を使用することで有名です。過去のプロジェクトにはナントで作成された浮遊した住宅の残部に見える作品とトゥールーズにある水を張ったように見える偽プールがあります。2004年にはパリで同じような住宅を再建しました。

Dalston House by Leandro Erlich

昨年、Dezeenはロンドンのハックニー地区で作られた世界クラスの建築とデザインを記念した特集を行いました。また、トークや話し合いのイベントを主催しました。Dezeenが特集した動画はこちらをご覧ください。

Dalston House by Leandro Erlich

Dezeenによるインスタレーションの記事はこちらをご覧ください。数百の建物の形をした穴がる発砲素材のアーチ型スクリーン石と水による地形学的な庭園も含まれています。

Dalston House by Leandro Erlich

写真撮影:Gar Powell-Evans

Barbicanからの追加の情報は以下の通りです:


レアンドロ・エンリッヒ: ダルストンハウス

3次元の視覚的錯覚で人の心を捉えることで国際的に知られている、アルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エンリッヒはBarbicanからの委託を受け、ダルストンハウスというハックニーにおけるインスタレーションを作りました。この作品は映画のセットのようで、19世紀後半のビクトリア様式のテラスがある住宅の外観が特徴となっています。実物大の外観が地面に横たわっており、鏡をその上に45度の角度で配置しています。水平な地面の上に座ったり、立ったり、横たわると、訪れた人は建物によじ登ったり、ぶら下がっているように見えます。ダルストン・ジャンクション駅近くのAshwin Street1-7の場所で、エンリッヒは外観のデザイン、装飾をし、ドア、窓、成形やその他建築上の細かい箇所を仕上げ、この家が以前このブロックに建っていたことを思い起こさせるようにしました。レアンドロ・エンリッヒのダルストンハウスは2013年6月13日に公開し、Ashwin StreetでOTO Projectsと共同で展示されています。また、ロンドン建築フェスティバル2013の一部にもなっています。

Dalston House by Leandro Erlich

レアンドロ・エンリッヒは、ダルストンハウスは未使用の区画で、第二次世界大戦中の爆撃を受けてから空いていた場所に設置されました。このインスタレーションはBarbicanのロンドン東部におけるCurve commissionsのプログラムにまで広がり、Beyond Barbicanというセンターの屋外で行われるイベントの一部を担います。このイベントではロンドン東部のいたる所で短期間行われるパフォーマンス、委託、共同作品が含まれます。Beyond BarbicanはBarbicanのロンドン東部における制作プログラムの長い歴史を基に築いています。センターの各地区におけるコミュニティを世界中からの優れたアートの形でつなぎます。この委託はEXYZTによるDalston Millという2009年のハックニーにあるBarbicanによる一時的なインスタレーションと参加型プロジェクトの成功と遺産に引き続いたものです。2010年にEastern Curve Gardenとして再開しました。

Dalston House by Leandro Erlich

ダルストンハウスはOTO Projectsと共同でAshwin Streetで発表されました。Barbicanはロンドン建築フェスティバル2013のオフィシャル・パートナーです。アーツカウンシル・イングランドによる公的資金の使用による援助を受けています。アルゼンチン共和国大使館からの追加支援もあります。

Minsu Kimによるリビングフード

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ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業生のMinsu Kimによる、コンセプトに基づいたこの食物は、お皿の上や口の中でくねくね動く。

Living Food by Minsu Kim

Minsu Kimの「リビングフード」プロジェクトは、合成生物学の発展をもとに、まるで生き物のように動く食事を提案する。

Living Food by Minsu Kim

「合成バイオ技術は、既に有機体での人工生命の創造を始めています」デザイナーは、カリフォルニア工科大学ハーバード大学の研究者達によって、心臓の細胞で作られた泳ぐ人工クラゲを例に挙げながら述べた。「人工の消化可能な食材に生命が宿ることは、ただのファンタジーではありません」

Living Food by Minsu Kim

今週、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのインタラクションデザイン科の卒業展示会で、Minsu Kimは3皿の料理を公開する。くねくねと動いたり、触手のように揺れたり、あるいは息をしているかのようにふくれるといった、それぞれ異なった動きを見せる。

「今回のプロジェクトでは、合成生物学の発達を通じた新しい料理経験を探求します。そして、高級料理の手法と分子ガストロノミーの系統を見出すのです。」デザイナーは付け加えて述べた。「もし食べ物が、スプーンやフォークで遊べて、口の中でとてつもないセンセーションを引き起こすことができたとしたら、どうでしょうか?」

ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの展示会は、2013年6月30日まで続く。他のプロジェクトには、「万華鏡のような効果を作りだすガラスの器」や「パルプ状にした新聞紙でできた自転車のヘルメット」などがある。

Dezeenで紹介した、未来の食事に関するその他の記事には「食用パッケージでのもてなし」や「レーザーでラベル付けされたフルーツ」や「3Dプリントでできたハンバーガー」などがある。

3Dプリントに関するすべてを特集した、Dezeenが発行するオンデマンド印刷の限定誌「Print Shift」から抜粋すると、私達はいかにもうすぐ、3Dプリントされたステーキを腹に詰め込むことができようになるかを知るだろう。

フードデザインに関する全ての記事を見る
2013年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート展示会を更に見る

エドワーズ・ムーアのドールズ・ハウス

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メルボルンにあるこの小さな家のしっくいを剥がすとレンガの壁がむき出しになりました。ここはオーストラリアの建築事務所エドワーズ・ムーアが手掛けたリノベーションハウスです。

The Dolls House by Edwards Moore

ドールズ・ハウスはフィッツロイにあるかつて労働者小屋だった場所。ムーアはこの建物を3つの大きな部屋に分け、各空間の間に小さな中庭を配置することでシンプルなレイアウトを実現しようとしました。

The Dolls House by Edwards Moore

家の裏の建て増し部分はバスルーム付きの広いベッドルームになっていて、中央の空間はキッチンとダイニングルームがひと続きに、そしてリビングルームは家の正面部分にあります。

The Dolls House by Edwards Moore

それぞれの空間は仕上げを施していない壁が特色で、合板の本棚とカウンターが作りつけられています。また、各所に鏡のような金色のパネルも取り付けられています。

The Dolls House by Edwards Moore

「建物の一部に、以前ここにあった労働者小屋の視覚的な記憶を残したんです」と建築家のベン・エドワーズはDezeenに語っています。

The Dolls House by Edwards Moore

高くなった南側の部分に新たに作られたアルコーブには2つの中庭があり、長い時間日差しを楽しむことができます。

The Dolls House by Edwards Moore

他には、以前からあった暖炉や淡い色のフローリングの床、ガイコツの吊り下げランプ、もともとあったロフトへと続くはしごなどがこの家を飾っています。

The Dolls House by Edwards Moore

エドワーズ・ムーアは建築家のベン・エドワーズとジュリエット・ムーアの事務所です。過去に手掛けたプロジェクトには駐車場に建つ白く輝くアートスタジオや、タイツが壁に縦横無尽に伸びるファッション店などがあります。エドワーズ・ムーアの手掛けた他の建築作品はこちらからご覧いただけます。

The Dolls House by Edwards Moore

写真撮影:Fraser Marsden

The Dolls House by Edwards Moore

以下はエドワーズ・ムーアによる解説です。

ドールズ・ハウス

メルボルンのフィッツロイにある路地で一番小さな家、労働者小屋のリノベーション。

The Dolls House by Edwards Moore

既存の道に面した正面側とリビングルームを残しつつ、建物をバラバラにしてさらに増築。空間を分けつつも暮らしの中の機能をつなげる中庭を造園。

The Dolls House by Edwards Moore

むき出しのままで仕上げを施されてない壁や床は、シンプルな生活空間を求めるオーナーの希望を叶える飾り気の無い空間を創り出しています。

The Dolls House by Edwards Moore

空間全体に控えめに演出された金色のパネルがこの家の歴史の名残を表現しています。豊富な自然光が白で統一されたインテリアに反射して、都市空間の中に隠れた不思議な異空間を創り出します。

The Dolls House by Edwards Moore

地上階平面図-画像をクリックして拡大

The Dolls House by Edwards Moore

中庭側からの断面図-画像をクリックして拡大

The Dolls House by Edwards Moore

廊下側からの断面図-画像をクリックして拡大

Kleboth Lindinger Dollnigによるエアル、チロル音楽祭のためのガレージ

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交差している円柱が囲んでいる色とりどりの立体駐車場はオーストリアのKleboth Lindinger Dollnigスタジオが、オーストリア、エアルというクラシック音楽祭の会場のために作ったものです。

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この3階建ての建物はチロル音楽祭開催地に追加で建設されました。この音楽祭は1950年代の夏の劇場を特徴としており、近年、冬のコンサートホールを完成させました。以前は駐車施設が無かったため、Kleboth Lindinger Dollnigは景観を損なうことなく、施設を追加する依頼を受けました。

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

急勾配の坂がある場所で、建築士は丘の中腹の延長として建物をデザインすることができました。屋上がガラスになっており、訪れる人はその上を歩くことができます。

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

「よくある家ではなく、魔法の建築を作りたかったのです」とGerhard DollnigはDezeenに述べました。「エアルの音楽祭に訪れる人は、このガレージはイベントの始まりとなる坂道のように感じるはずです」

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

運転する人は丘に沿って異なるポイントの入り口を使い、各階に行きます。そのためこの建物内には坂を加える必要は無いのです。こうすることにより、屋内により多くの駐車スペースができます。

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

互いに交差している円柱の間にある隙間から建物の内部を見ることができます。さらに、鉄の網目をした外板で建物の外観の周りに植物が育つようにします。

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

「鉄の網は年月をかけて、特別な植物を育て、「眠れる森の美女の城」のようになり、季節によって建物の表面が変わります」とDollnigは述べています。

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

床に線を入れず、白とオレンジのブロック状に色づけし、駐車場の境界を表しています。

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

「色彩設計は建物の中にいる車から見えるだけでなく、道路を通っている車からも見えなければなりません」とDollnigは付け加えました。「照明と一緒に、夜にはこの建物はほのかに光ります」

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他にDezeenが取り上げた建築士がデザインした駐車場はZaha Hadidによる螺旋状になっている建物Herzog & de Meuronによる駐車場でヨガ教室やウェディングも持っているものがあります。Dezeenによる駐車場の記事はこちらをご覧ください。

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写真撮影:Günther Richard Wett.

Kleboth Lindinger Dollnigからのメッセージは以下の通りです:

エアル、チロル音楽祭のための駐車場

エアル、チロル音楽祭の再配置における駐車場が最後の組み立て段階に入りました。有名なPassionsspielhaus(キリスト受難劇の劇場)と新しい壮大な冬の音楽祭ホールの近くにあります。新しく建てた駐車場は、550台収容できます。この駐車場はユニークな特徴を持っており、南から見ると景色に非常に溶け込んでいるのですが、北からはその建物がはっきりと分かります。

Festspielgarage Erl by Kleboth Lindinger Dollnig

ここでは、駐車場は音楽祭のゲストのためのステージとなります。駐車場を出たときに、訪れた人はInn valleyを見下ろしてギャラリーに入ります。きれいに切った150mの長い壁が外部スペースと駐車場をはっきりと区切ります。

最適方位は先端的で明るい色の配置で保証されています。

Waarmaker の Be.e 電動スクーター

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オランダのプロダクトデザインエージェンシー Waarmakers は電動スクーターの試作品を設計しました。ボディには圧縮植物を使用しています。

Be.e e-scooter made from plants by Waarmakers

オランダのデザインデュオWaarmakers の Maarten Heijltjes と Simon Akkayaは「持続可能なモビリティブランド」の Van Eko 向けに、鉄鋼やプラスチックの代わりに自然繊維強化複合材料(NFCs)を使用したBe.e スクーターをデザインしました。

Be.e e-scooter by Waarmakers

バイオ複合材料のモノコック構造のボディには麻、亜麻、卵の殻を使ったバイオ樹脂や殻の造品が使われています。「モノコック構造とは内側にフレームが無いことを意味しています。ボディ外側の表面は滑らかで、スクーターに強度を与えています」とAkkayaはDezeenに語っています。

Be.e e-scooter made from plants by Waarmakers

「Be.e のデザインは衝撃に強い乗り物を支える構造となっていて、一般的には鋼鉄が利用されている部分を、強さや能力を損なわずに、より持続可能な自然繊維に置き換えることができるのです」とAkkayaは語っています。

6月27日にお披露目された Be.e スクーターは、インホーランド応用科学大学(Inholland University of Applied Sciences)およびNPSP composites と協力して設計されました。

こちらは実際に走っているBe.e の動画です。

アムステルダムを拠点としているWaarmakersは持続可能なデザインを専門としています。過去には、処分した不用品を他の人が拾えるように工夫した Goedzak ごみ袋のようなプロジェクトを手掛けています。 

以下はWaarmakersによる解説です。

植物で出来た最も環境に優しい e-scooter 

私たちはこれまでで最も環境に優しいスクーターを設計しました。このe-スクーターは本当に植物で出来ています。Be.e はフレームの無いバイオ複合材料を用いた電動スクーターで、麻とバイオ樹脂のモノコックボディを採用しています。

Be.e scooter made from plants by Waarmakers

インホーランドとNPSP composites そしてVan Eko、Waarmakersが協力し、初のバイオe-スクーター Be.e が設計されました。Be.e e-scooter made from plants by Waarmakers

Be-eのボディはモノコック構造です。卵の殻に似た外皮がユニークな構造で重さを支えており、フレームや通常使用される多数のプラスチックパネルが不要になっています。この素晴らしい構造は、オランダの亜麻とバイオ樹脂を使って実現され、持続可能で非常に軽量かつ強力です。

Be.e e-scooter by Waarmakers

私たちは、モノコック構造と細かい部品など、スクーターの全体設計を担当しました。これは私たちのエンジニアリングの能力だけではなく、形状やイメージをデザインする手腕を試す仕事でした。エレガントかつ明確に、独自の形状を伝えています。

Be.e e-scooter by Waarmakers


ISSSStudioとdeScによるジグザグ

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グラフィックのパターン模様をしたギザギザの壁はニューヨーク市にあるアート・フェアに訪れる人を迎えるためにデザインしたものです。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

オースティンを基盤としたISSSStudioのIgor Siddiqui、ブルックリン研究スタジオdeScのDeborah Schneidermanにより作成されたジグザグは、METRO Showという、1月にニューヨークのメトロポリタンパビリオンで開催されたアート展示の受付コーナーを占領しました。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

つや消しをしたビニール片を周囲に配置し、影に見えるように作り、30メートル長さの壁の存在を強調させました。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

SiddiquiとSchneidermanは壁紙を現代、伝統的芸術のどちらも網羅した展示会の要素を引き合いに出し、デジタル処理でデザインしました。様々な模様を繰り返すより、それぞれの表面を角度のあるパネルの幾何学に合わせるように調整しました。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

「このプロジェクトは、どのようにして新しい技術が様式の役割と現代のインテリアにおける装飾を再構築するのかについて探索しています。」とSiddiquiは述べています。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

手塗りの赤のキャンバスがパネルの背後を覆い、訪れる人が座る場所を作っています。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

Dezeenによるインスタレーションデザインの記事はこちらをご覧ください。天井から取り出して訪れる人を迎えている光るじょうごと、水が噴出している大きな壁も含まれています。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

コンセプト図

写真撮影: Frank Oudeman 

デザインチームからのプロジェクト詳細は以下の通りです:



ジグザグはオースティンを基盤としたISSSStudioのIgor Siddiquiがブルックリン研究スタジオdeScのDeborah Schneidermanと共同でデザインした暫定的なインスタレーションです。ニューヨーク市のメトロポリタンパビリオンで毎年行われるメトロショーのため、Art Fair Companyから依頼を受けました。

ZIGZAG by ISSSStudio

インスタレーション平面図―クリックでイメージ拡大

 

このインスタレーションの主な要素は100フィート続くジグザグの壁で、抽象的にこの展示会の多様性要素を表した、特別注文の壁紙で包んでいます。床にはつや消しをした黒いビニールを影の形に切り取り、太陽を壁が照らして影を落としており、メトロショーへ訪れたことを特徴づけるようになっています。このインスタレーションの切子のあるパネルの後ろ側は明るい赤で手塗りしたキャンバスが作られており、より親しい訪問者のラウンジとして作り上げ、有名なオンラインの年代物を取り扱う小売店、V&Mの家具が備え付けています。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

インスタレーション立面図―クリックでイメージ拡大

遠近法を使った、このデザインは動きや視点を変えることにより、絶え間なく視覚的経験を変えることで、遊び心を持って訪れる人と関わります。図式的な壁紙は、使っている人が伝統的であるかもしれないものと、フェアそのものの内容とは違っていても現代的であることの間にあるつながりを作るように迎えます。全体的にデジタルでデザインされているこのプロジェクトは、新しい技術がどのように現代インテリアにおける様式と装飾の役割における再構築を探索しています。繰り返しを基盤としていある通常の壁紙と異なり、ジグザグのどの平方インチにおける表面は角度のあるパネルに配列に合うよう、独特に調整しており、背景の特異性を表しています。

ZIGZAG installation by ISSSStudio

幾何学図形―クリックでイメージ拡大

Clare Cousinsによるモーニングトンのビーチハウス

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オーストラリアからの新たな建築家:建築家Clare Cousinsは、モーニングトン半島のある家族の家に、支柱の上に建てた木製フレームのゲストハウスを増築し、拡張させた。

Beach House Mornington by Clare Cousins

Clare Cousinsは、新しいリビングルームと追加のベッドルームを、1階建てのビーチハウスに建て増しするよう依頼された。「既存の家を壊す、あるいはリフォームするというよりは、私達の試みは建物をそのままの形に残し、新しい別館をデザインして隣接させることでした。」と説明した。

Beach House Mornington by Clare Cousins

高さのある新しい棟は、もともとの家より上の階に設置され、その真下には2台の車が格納できる駐車場がつくられた。

Beach House Mornington by Clare Cousins

「規定のプランでは、2階の構造は駐車場か倉庫の上に設置するしかなく、そのことが、高さのある’竹馬’のデザインをもたらしたのです。」とCousinsは述べた。

Beach House Mornington by Clare Cousins

透明のポリカーボネートで囲われた階段が、既存の家と増築部分をリンクさせ、新しい建物と古い建物の間に、明るい接合部分を作りだしています。

Beach House Mornington by Clare Cousins

このエントランスは、リビングとキッチンを統合した新しい棟の中心部分に通じている。ベッドルームとバスルームは南の端に隠れる形で設置され、一方バルコニーは、北側のファサードから外側へせり出し、アウトドアのダイニングスペースとして活用できるだけの十分な広さがある。

Beach House Mornington by Clare Cousins

木製のボードがインテリアの壁や天井に貼られ、それはさらにキッチンキャビネットを作る際にも使用された。Beach House Mornington by Clare Cousins

モーニングトンのビーチハウスは、Dezeenで最近特集した、オーストラリアでのいくつかの住宅プロジェクトの一つだ。その他の記事には「砂丘の形をした住宅」や「しっくい仕上げを剥がしてリフォームしたコテージ」などがある。

Beach House Mornington by Clare Cousins

Photography is by Shannon McGrath.

Beach House Mornington by Clare Cousins

Clare Cousinsからのプロジェクト解説

モーニングトンのビーチハウス

1970年代のビーチハウスに建て増しされた、木製の新しい独立した別棟は、この建物のオーナーに、メインハウスからの隠れ家を提供する。古い部分と新しい部分との結合部分を際立たせ、自然素材を用いることで元々の環境への適合性と結びつけ、周辺への影響とコストを最小限に抑えながら、最大限の効果を生み出している。

Beach House Mornington by Clare Cousins

この新棟は、木造のビーチ小屋がもつ観念を追求している。そこには、その環境における経験から、周囲との親密な関わりがあり、光や影そして風と語らう喜びがある。コンパクトな新築部分(48平方メートル)は、ファイバーガラスで覆われた連結部分を通って、もとの家へと繋がっている。その連結部分はまた、新しい入口としての役割も果たす。この新しい入口は夜には照明で明るくなり、来る人達を歓迎する標識灯としても機能する。木製のデッキ、未加工パイン材の間柱、そして正確な施工が、この増築における飾り気のない工法をたたえている。

Beach House Mornington by Clare Cousins

選出された素材は必要最小限の断熱性能を持ち、中にいる人に外の光と温度を伝える。こうした自然に対する「自覚」が、古い場所と新しい場所との変わり目を、より強調している。この新棟と住居は、夫婦にとっても家族にとっても居心地の良い、リラクゼーションやエンターテイメントなどの多目的なスペースを提供している。

Beach House Mornington by Clare Cousins

Ground floor plan - click for larger image

Beach House Mornington by Clare Cousins

First floor plan - click for larger image

Beach House Mornington by Clare Cousins

Long section - click for larger image

Gerry Judahのポルシェの彫刻

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デザイナーのGerry Judahが手掛けたこの流線型の彫刻は、ロケットのように空へと昇って行くポルシェ911が特徴。

Porsche sculoture by Gerry Judah

Gerry Judahが自動車メーカーのポルシェのために彫刻インスタレーションを製作し、先週末開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されました。

Porsche sculoture by Gerry Judah

アイコン的な3世代のポルシェ911を使った構造で、ポルシェは中が空洞の35メートルのスチール板の端に取り付けられ、3つが1つにまとまった構造をしています。

Porsche sculoture by Gerry Judah

重さは22トンほどで、どの柱も土台の部分に向かって細くなっていき、人が両手で包み込めるほどの細さになっています。

Porsche sculoture by Gerry Judah

「この車とフェスティバル・オブ・スピードのエネルギーと興奮を体現する彫刻を製作する必要がありました」とJudahはDezeenに語っています。「911は素晴らしい形をしているので、“これは解体も装飾もできない”と思わざるを得ませんでした。それでこの彫刻では、車が空へと昇り輝けるようなプラットフォームを提供することにしたのです」

Porsche sculoture by Gerry Judah

Judahaは毎年このフェスティバルのために巨大な車の彫刻を製作しています。過去には、ロータスの白い結び目のようなレーストラックや、アルファロメオの真っ赤なループ型の彫刻といったプロジェクトを手掛けています。Judahの彫刻はこちらからご覧いただけます。

写真撮影:David Barbour

Marco RipaによるWho's Next

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イタリアのデザイナー、Marco Ripaによる彫刻のようなマガジンラックの中で、雑誌が不思議な角度で置かれています。

Who's next magazine rack by Marco Ripa

鉄棒を組み合わせたWho's Nextのマガジンラックは立方体の形をした枠に長方形を加えて、中央を切断する形でできています。

「この作品は立方体と平行6面体を重ねたものが基本となっています。」とMarco Ripaは説明しています。「構成の要点のみ見えるようにしています。ポジティブ・ネガティブどちらの見方でも何が足りていて、何が足りていないのを伝えることはできず、ただこの形を作るのに必要な形だけです」

Who's next magazine rack by Marco Ripa

雑誌は2つの枠の間に組み込まれるか、底の部分に扇形に広がります。総て手作りで、白色粉末でコーティングして仕上げています。

Who's next magazine rack by Marco Ripa

他にDezeenが取り上げたマガジンラックにはビニール盤レコードの保存に使われていた木箱からヒントを得て作ったラックと、椅子の肘掛と一体化したラックがあります。

家庭用品に関するDezeenの記事はこちらをご覧ください。

nendo 佐藤オオキ「内装は一つの製品をコピーし貼り付けて作り上げました」

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この動画で、Dezeenはニューヨークにある新しいカンペールの開店を収録したものです。日本のデザイナーでnendoの創立者である佐藤オオキは、なぜ店舗の内装を千足以上の白いプラスチックシューズで囲んだかの理由を説明しています。

"We created an interior by copying and pasting a single product" - Oki Sato

nendo:佐藤オオキ

「私は過去数年間、Camperと共に小さな小売店で働いてきました。」と佐藤は述べています。

「小さな店舗のコンセプトは、これらのシューズが空中を歩き、Camperのシューズは早く走るためや贅沢のためのものではなく、歩くことを楽しむということを示しているのです」

nendoがデザインした、靴が自分で歩いているように見えるCamper大阪店舗のDezeenの記事はこちらをご覧ください

"We created an interior by copying and pasting a single product" - Oki Sato

しかし、佐藤はより大きな世界最大のショッピング通りの1つ、ニューヨーク5番街にある内装のデザインについて、より挑戦的であったと説明を始めました。

「Camperは数ヶ月前私に高い天井がある大きな店舗の解決策を見つけるように依頼してきました。」と述べました。「なぜならこの製品は非常に小さく、どのように天井の高さを使うのか定かではなかったのです。その後、多くの図形を使いましたが、本当に空っぽのように見えました」

"We created an interior by copying and pasting a single product" - Oki Sato

Nendoの解決策は、このブランドの特徴的なシューズデザインである白いCamper Pelotasのレプリカで壁を総て覆うというものでした。現在のコレクションは壁の下部にあるレプリカの間にディスプレイし、買いに来た人が手に届くようになっています。

「やっていることは、製品の色や形を本当に目立たせるようにすることです。」と佐藤は述べています。「始まりは一つの製品ですが、コピー、ペーストをすることにより内装の要素となります。多くの光と影をとらえ、空間に多くの風合いを持たせるのです」

"We created an interior by copying and pasting a single product" - Oki Sato

飛び出している靴はまた、音響的な恩恵も提供する、と佐藤は述べています。「物音を吸収するのでより心地よく感じることができます」

"We created an interior by copying and pasting a single product" - Oki Sato

佐藤が続けた説明では、オンラインでの買い物が増えているにもかかわらず、物理的な小売環境というのはまだ重要であると信じているということです。

「インターネットでクリックするだけで、どこにいても、どのような靴も買うことができます」と述べています。「でも、私は『この空間で買い物をする』という経験が最も重要だと思います。買う人がその場所にいて、何かを感じる空間なのです」

"We created an interior by copying and pasting a single product" - Oki Sato

「最終的には、店に入り、最初は靴を買いたいと思っていなかったけれども、刺激を受けて靴を買ったとします。このことがデザインの勝利だと思っています。これがある意味、内装デザインの目標なのです」

nendoに関するDezeenの記事はこちらをご覧ください

Camperに関するDezeenの記事はこちらをご覧ください

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