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スカンジナビアの企業であるC. F. Møllerは、ストックホルムに世界最高の木造骨組みの建物の提案を発表しました。
住宅設計コンペに提案をした3名の選抜候補者の1人として、34階建ての木造高層ビルが建築家C. F. Møller、建築家Dinell Johansson、コンサルタントのTyrénsにより将来の住宅ビジョンとして発表されました。通常の鉄とコンクリートの建設より安価で簡単に、持続可能になるということです。
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「これまでにこのような建築を行わなかった主な理由は、コンクリートと鉄は市場の大部分であるからです。」とC. F. MøllerアーキテクトのOla JonssonはDezeenに述べました。「しかし今、建設業は環境に対して責任を持ち始めています」
さらにこのように続けました。「建築は世界中で約30~40%のCO2発生率を占めています。もしCO2の発生が木材の生産である場合、鉄やコンクリートよりずっと良いことになります」
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Jonssonに関しては、木材を使用することは代替品より安価になり得るということです。より軽い物質であるため輸送のコストがはるかに安くなります。また鉄やコンクリートより耐火性に優れています。
「スウェーデンでの木造建築には長い歴史があります。」と彼は説明しています。「私たちはどのように木材を扱っているかについて、より高い知識があり、また接着や釘で打ちつけた木材は非常に強度な構成の品質であることがわかっています」
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仮に建築されると、34階建ての建物はロンドンにある9階建ての Murray Grove tower、計画中の建築家Michael Greenによるバンクーバーの20階建てのタワーの高さを超えることになります。「他の建物のスケッチは見てきましたが、確かに私たちが一番高い建物になります」とJonssonは述べています。
木製の柱、梁、壁、天井、窓枠はこの建物のガラスの外観を通して総てみることができます。また発表したデザインにはコンクリート・コアが含まれていますが、Jonssonはこれを木材に置き換えることもできると述べています。「現代の建物は最良の目的のためにあらゆる素材を使うべきです。」ということです。
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基準階平面図―クリックでイメージ拡大
スウェーデンの住宅金融組合HSB Stockholmが企画したこのコンペの受賞は、2023年に公開される予定です。ちょうどこの組織の100周年記念にあたります。the HSB Stockholm Facebook pageで誰でも投票ができます。
C. F. Møllerによる最近ノルウェーで完成した美術工芸館と緑の繊維セメントでできた階段の起業家センターがあります。
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構想部分―クリックしてイメージ拡大
DezeenのC. F. Møllerによる建築の記事はこちらをご覧ください
Dezeenの超高層ビルの記事はこちらをご覧ください
C. F. Møllerからの詳細な情報は以下の通りです:
木造の超高層ビル
HSB Stockholmの建築コンペのために、建築士の3つのチームがストックホルム中心部において3つの異なる場所で将来の個人住宅への革新的な提案を作り出しました。Berg | C.F. Møllerが提案したデザインは木造の34階建て超高層ビルです。
Berg | C.F. Møllerアーキテクツは建築士のDinell Johansson、コンサルタントのTyrénsと共同で今回参加しています。このチームは上に向けて建築することにして、数マイル遠くから見ることができる34階建ての住宅用建物をデザインしました。
この建物はコンクリート・コアと共に木造建築を建てる予定です。そしてストックホルムの人たちに新しく、特徴のある目印のようなものであり、市の中にある人々が集まる場所を提供する意図があります。
基本に立ち返る
木材は自然の最も革新的な建築材の1つです:この制作物は廃棄物を出さず、CO2を取り込んでいます。木材はそれほど重くないですが、軽さと比較すると非常に強固で耐力がある作りになっています。
木材はまた鉄、コンクリートのどちらよりも耐火性に優れています。これは木材の15%が水分であるためです。この水分は、木材が文字通り燃焼する前に蒸発します。さらに丸太は炭化して核となる部分を守ります。
木材は快適な屋内の気候、完全な音響を確保し、屋内の温度を管理する助けとなります。そして漆喰や他のお金のかかる材質で住宅を覆わずに、むき出しのままでよいのです。
Berg | C.F. Møllerの木造超高層ビルにおいて、柱と梁は頑丈な材木でできています。アパートの内部は、総ての壁、天井、窓枠が木造で外部から大きな窓を通して見ることができます。
持続可能性
社会的・環境的な持続可能性がこのプロジェクトに統合されています。それぞれの住宅には省エネルギーで、ガラスで覆われたベランダがあります。一方、建物そのものは天井にある太陽光パネルを動力源としています。街頭にはカフェ、保育施設があります。新しいコミュニティセンターでは、地元の人たちが市場、フィットネスセンター、自転車駐輪場の恩恵を楽しむことができます。共用の温室で住んでいる人が庭を分け与えてもらう機会があります。
提示したデザイン3点すべてはHSB Stockholmのフェイスブックのページで入手できます。このサイトでは好きなデザインに投票することができ、将来のストックホルムの個人住宅をどのようになるのかを決める役割を行うことになります。
建築コンペについて
HSB Stockholmは、スウェーデン最大の住宅金融組合で、2023年には100年になります。その時に超現代的な居住の高層ビルがストックホルムで完成します。建築士の3つのチームが現在、ストックホルムの3つの異なる場所に壮大な住宅を構えるという提案のコンペに準備をしているところです。
Berg | C.F. Møllerアーキテクツは建築士のDinell Johansson、都市計画コンサルタントのTyrénsと共に働いています。競合している他のチームはEquator Stockholm、Mojang(マインクラフト )のチーム、ユートピアアーキテクツとローゼンバーグアーキテクツのチームです。