モントリオールのファッションデザイナー イン・ガオ氏によるこちらの服は光に反応して丸まったり広がったりします。
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このドレスはリビング・ポッド(Living pod)と名づけられ、一枚目のドレスに光センサーが入っています。そのセンサーで布のひだの間に縫いこまれた小さな電気モーターが作動します。
2枚目のドレスのフリルはこの動きをコピーして強調し、レザーコートの切り込みからこぼれ出ます。
このプロジェクトはYing Gao: Art, Fashion and Technologyのタイトルでカナダのケベック州立美術館にて展示されており、息をしているように見えるガオ氏のドレス(以前の記事はこちら)と一緒に公開されています。
展示は8月28日まで。
写真撮影はドミニク・ラフォンド
以下はイン・ガオ氏からの説明。
リビング・ポッド
リビング・ポッドシリーズのコートは英国建築の共同体であるアーキグラム(Archigram)にちなんで展開しています。アーキグラムは1960年代に移動可能で一回性の空気式の構造の居住施設を構想していました。
光、形状の変化、模造がリビング・ポッドの中にあります。ユーザーは2種の人工物からなる服の正面に立ち、光源を用いてgarment Aをゆっくりと起動します。
次に、服に縫い込まれた光センサーで起動する小さな電気モーターで動くgarment Bがpiece Aを誇張したアンバランスな形で模造し、形を変えます。
平面パターン裁断の技術を利用することで、イン・ガオ氏はプロセスに滑らかさとしなやかさを与えています。リビング・ポッドは機械による服の動きに加え、今日のファッションシステムの二つの基本的側面である「対比」と「模造」を際立たせています。
この服は人とその人のいる環境との間にある媒介となっています。光を使うリビング・ポッドは、空気を使うことで服のさまざまな要素が息をしているようにみえるウォーキング・シティ プロジェクトと類似しています。
インタラクティブな2枚のコート。レザー、スーパーオーガンザ、電子機器を使用。