OMAのデザインによる、アムステルダムのファッションブランドG-Star Raw本部の新社屋の建設工事が開始された。その建物は、スライド式のファサードが特徴となる。
工業地区Zuidoostに位置する新しい建物は、ガラスの壁と黒いコンクリートで出来ている。
会社のクリエイティブな活動は、長い長方形の建物の、ガラス張りになった中央部から見てわかる一方、他にあるものは全て、その上下の見えない場所に収められる。
巨大なスライド式のドアは、建物の北側のファサード全体をオープンにし、多目的の広いイベントスペースとしても利用できる。そこでは、G-Star RAWが主催するワークショップやファッションショーなどが計画されている。
Dezeenでは今月、たくさんのOMAに関する記事を掲載してきました。その何には「ピラミッド型の映画館」、「中国中央電視台本部」、そして「古代屋外劇場のステージセット」などがあります。
また最近、モスクワの現代美術ガレージセンターを解説している、レム・コールハース氏の動画を掲載しました。
>>OMAに関する全ての記事を見る
>>G-Star RAWに関する全ての記事を見る
以下、設計者からの更なる詳細。
OMAは新しいG-Star RAW本部をデザインする。本日、OMAのデザインによる、アムステルダムのファッションブランドG-Star Raw本部の新社屋の建設工事が開始される。OMAのパートナー、Reinier de Graaf、Ellen van Loon、Rem Koolhaasによるプロジェクトは、G-Star RAWが現在所有している複数の異なる施設を、27,500平方メートルの横型のひとつの建物の中に統合させる。
G-Star RAWは、アムステルダムの新しい本部の中心にクリエイティビティーを置く。建物は、クリエイティブの核となる部分を独立して中央に配置し、それを挟むように、ブランドの中心部門とサポートの部門を内包させるようにデザインされた。使用される素材の対比が、その違いをより鮮明にしている。クリエイティブの中心部はガラス張りのファサードを通して外から見えるようになっている一方で、それを取り巻くサービスの部門はリング状に分離され、黒いコンクリートの中に塗り込められた。そのリングの下部に位置する部分は、駐車場の支柱や昇降用のスロープ、イベント企画が行われる際の舞台等を形成する。
アムステルダムの工業地区Zuidoostに位置する本部の社屋はまた、建物の北側に位置する場所に、多目的エリア-RAWスペース-を備えている。スライドするファサードは、RAWスペースの用途に応じて稼働する。そのスライドする格納式のドアは、イベントやワークショップ、ファッションショーなどに合わせて最大限に適応性を発揮する。こうした形態のバリエーションは、ダイナミックな企画の実行をサポートし、G-Star RAWのスピリットを反映している。
Reinier de Graafは、「私達は、G-Star RAWの次なる段階へ向けた創造性のサポートとともに、公共的な活動への可能性も考慮に入れ、この建物の建築計画を立ててきました。」と述べた。