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Raw Colorによる暗号作成と記号化の織物

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オランダのグラフィックデザイナー、Raw Colorにより発明された特別注文のプリンターでコード化されたメッセージがスカーフに漂白されていきます。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

暗号を作るプリンターは、プリントヘッドについているペンを通じて布地を漂白し、模様を作っていきます。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

メッセージはアルファベットの文字に応じて数種類の図形にコード化されます。それから線を描き、プリンターに送信します。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

模様の大きさはメッセージの文字数によって決まり、縮小したり拡大したりして、スカーフ全体を覆います。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

英語で文字が使われる頻度に応じて図形が注文されます。これで構成を見積り、文字が開いているか、閉じているか、丸い形か、四角い形かの図形が確定します。

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

線維製品に関するDezeenの記事はこちらをご覧ください

Cryptographer & Encoded Textiles by Raw Color

デザイナーからの情報は以下の通りです:

個々のメッセージはどんどんデジタル化してきています。手で触れることができず、宙に浮いて、読むことができるのは画面上だけです。暗号を作るプリンターは文字をコード化して模様を作り出しています。繊維を漂白して、メッセージを手に触れることができるものにします。手で触れることができない言葉が物理的なインパクトができたのです。携帯メールで管理された文字はそれぞれ特有の図形に変わり、使う人の入力次第で模様が絶え間なく変わることになります。

漂白はプリントヘッドに装着したペンにより行われます。布地の漂白はそれぞれ異なる感じを出し、漂白は様々な色調を出していきます。模様の大きさと基準はプリンターに送信された文字量によって決められます。個人的なメッセージによって決まった模様が入っているスカーフが出来上がります。

図形は文字で選別されます。英語で最もよく使われる文字(etaoinshrdlcumwfgypbvkjxqz)から始まります。これを通じて、構成を予想したり、丸や四角か、開いた形か閉まっているのかの間のバランスを取ることができます。

このプロジェクトは技術的に非常に複雑で、熱心な専門家の助けなしに成し遂げることはできませんでした。最終的なソフトウェアと接合部分はRemon van den EijndenとPeter Bustの共同開発でした。基本プログラムと機械を直接管理する箇所はBart van der Lindenにより行われました。Studio Wattがエンジニアリングと電子機器を手がけました。

このプロジェクトは2012年4月17~22日にミラノにおけるSalone del Mobileの期間中Dutch Invertualsの「リタッチド(修正したもの)」で始めて展示されました。


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