ドイツの建築事務所SoHo Architektur が手掛けたバイエルン式タウンハウス。その四角い窓とマンサード屋根のシルエットは、以前ここにあった建物の残像のよう。
メミンゲンにあるこの家は2つの建物に分かれており、それぞれ家の前の道路に面した玄関がある。
地上階は手前から奥まで真ん中で(左右に)分けられているが、上の3階は前方と後方の半分ずつに分けられている。
中央で2つの階段が組み合わさり、それが家の両側に交互につながっている。そしてどちらの家も庭を見渡すバルコニー付きだ。
後方の壁面は濃い色の木材で覆われており、反対に前方の正面は明るい白で、各階ごとの張り出しが特徴だ。
Dezeenでは同じ建築事務所が手掛けた別の建築物(バイエルンのトタンの壁の家)を特集しています。
写真撮影:Rainer Retzlaff
以下は建築事務所からの詳細です。
この家はメミンゲンの歴史地区の南部にある、住居が2戸入ったタウンハウスです。「3つの窓の家(three-window house)」として設計され、道路に面した側は典型的タウンハウスを象徴しています。
上:以前この場所にあった建物
以前の建物のマンサード屋根の輪郭や高さ、専有面積を全てそのままに、現代の建築条件に適合させました。
フロアごとの切妻で区切られた表の壁は、装飾や形態デザインという歴史的なテーマを純粋に表現しています。
地上階平面図‐クリックして図を拡大
各戸にはそれぞれKempter通りに面した入り口があり、それが地上階から4階の屋根裏までずっと続いています。
1階平面図‐クリックして図を拡大
建物の中心に階段を配したことで、公道のKempter通りに面した家と西側のプライベートガーデンに面した家を結び付けています。
2階の平面図‐クリックして図を拡大
2階から上は、部屋はそれぞれ北向きと南向きに配置されています。
このように、庭やバルコニーやルーフテラスの付いた多面的かつ柔軟性に富んだ生活環境が、作り出されます。田舎の生活環境でしか得られないような多くの設備が、街の真ん中で楽しめるのです。