カナダのインテリアデザイナーであるMason Studioは先月行われたトロントデザインウィークのオフサイドイベントで倉庫を光り輝く雲で覆い、喧騒の中の安らぎの空間を与えています。
しわくちゃになった何層のものティッシュペーパーの背後で、インスタレーションには動きを察知する機能がついており、見えないようにしている光のスイッチが入るようなシステムになっています。
訪れた人が近づくと、雲が輝き始めます。立ち去る時には雲はゆっくりと明かりが消えていきます。
「このインスタレーションの目的はトロントデザインウィークのオフサイドイベントに参加している人が、このイベントにあふれている喧騒から離れて静かな時間を提供することにあります。」とMason Studioは説明しています。
静かな音楽がインスタレーションと合わさり、外の賑やかな騒音から逃れる助けとなります。
トロントデザインウィークのオフサイトイベントは1月21日から27日までおこなわれ、カナダのすぐれたデザインが展示されました。展示された中には鏡として磨かれた部分があるマットなスチールシンクがあります。
雲は近年、多くのデザインインスタレーションに影響を与えています。Suppose Design Officeの谷尻誠は2009年に展示場を雲でいっぱいにしました。一方、吉岡 徳仁は2011年にショールームを霧でいっぱいにしました。Dezeenの天気に関係するデザインの記事はこちらをご覧ください。
写真撮影:Scott Norsworthy.
Mason Studioからのメッセージは以下の通りです。
トロントを基盤としたインテリアデザイン会社のMason Studioは、静かで雲のようなものを作りました。この場所に特化して作ったインスタレーションは、わき道の倉庫にあります。トロントデザインウィーク2013のオフサイトイベントにおいて、インスタレーションは道行く人がデザインウィークのようなイベントにはつきものの喧騒から逃れて静かで安らかな空間を提供することが目的として作りました。
半透明の大きなティッシュペーパーで作り、倉庫はうねりのある形で飲み込まれ、訪れた人を光でつつみます。この光は暗がりにある雲によるフィルターを通した柔らかさを模したものです。この空気感のあるインスタレーションは、共鳴している音の風景と同時に動き、しびれるような白色騒音を発生して外部からの騒音を遮断します。
動きに対して敏感であり、周囲にいる人や環境に反応します。雲を見ているときには、この形は徐々に光が強くなります。いなくなると、通常の状態に戻り、暗闇が訪れます。
音風景:aftermodernlab