イタリアの工業デザイナーのDiego Vencatoは、木を用いたテキスタイルのコレクションを制作した。
このファブリックは、木製メッシュと名前をつけ、木が布のように柔らかくしなやかな素材に変わるようにと考案した、とDiego Vencatoは話している。
薄い木のピースを小さな形に切り出し、等間隔にフェルトの裏布に貼りつけてある。
模様には、規則正しく並んだ三角形や鋭角の平行四辺形、角が丸くキリンの模様のような柄がある。
Dezeenでは以前ベニヤ板の切れ端を用いたカーペットや、三角形の木材で作ったTシャツを記事にした。最近ではアイスランドのファッションデザイナーSruli Rechtが、今年初旬に出したメンズウェアコレクションで木を使った服を発表している。
その他に着目したテキスタイルでは、何百もの布のリボンを用いたインスタレーションや、布を漂白することで暗号化されたメッセージをプリントしたファブリックなどがある―すべてのテキスタイルを見る
以下はデザイナーによる説明：
Diego Vencatoの木製メッシュ
特許取得の先端技術を用いた工程により、「木製メッシュ」は、固い素材としなやかな土台が一体となってできています。この工程により木材は姿を変え、新しい形の表皮となります。
このプロジェクトの背景にあるのは、木を変質させ柔らかくしなやかにするだけでなく、布のような性質を持たせる、というアイデアです。
木を布に変えるために、表面の連続性を壊す必要があり、それは木を細かいピースに分割することで可能となりました。木は多角形で構成され、布とひとつになります。布は補強と同時に木のピースをつなぐ役割になっています。
このようにして私たちは「木製メッシュ」を制作しました。これは先端技術を用いた特許取得の工程によって実現し、固い素材（母材）としなやかなサポート（二次素材）が一体化したものです。
ゴールは、手作りの作品の枠を超え、マーケットに対しより適切なコストの工業製品として制作することでした。これは主にSintesi Laserと、Albeflexを設立し、このしなやかな木の「父」であるAlberto Martinuzzoの支援により可能となりました。そうして薄い木のピースが姿を変え、布のようにしなやかで柔らかくなりました。