ケルン2014:ロッテルダムのデザイナー Arnout Meijerが手掛けたLEDランプシリーズは、色温度を調節して1日を通してさまざまな雰囲気を作り出すことができます
Meijerは19日まで開催されていたimmケルン国際家具見本市の展示会の[D3]デザインタレントエキシビションに参加し、この作品を展示していました。
Meijerは、仕事や集中に必要な白く明るい光や、就寝前のリラックスタイムを演出する暖かくやわらかな色調など、さまざまな役目を果たす光の必要性を踏まえて「Thanks for the Sun(=太陽に感謝)」シリーズをデザインしました。
「ランプのデザインを考える場合、ランプシェードや構造、土台など、明かり以外のすべてをデザインしますが、最終的には電球を差し込むだけなんです。私はそれをひっくり返して、明かりに主役になってもらいたいと思いました。それで、デザインと形が明かりそのものというランプシリーズを作ろうと思いました」とMeijerはDezeenに語ります。
アクリルランプはそれぞれ内側と外側のLEDと連携していて、つまみやスイッチを使ってライトの色を明るく白い色から暖色の赤や黄色に調節することができます。
LEDの光が表面を伝って広がり、透明なアクリルに刻み込まれたラインを映し出します。
波のようなラインの模様が特徴的で、内側から外側へと光が広がる際に滑らかな形へと変化して行きます。
「暖色と寒色の切り替えをしようと決めた時、明かりの特色が変わるならランプ自体の特色も変えることが重要だと考えました」とMeijerは言います。
「19世紀末の電球の絵を見ると、赤々と燃えている様子を真似た波のような柄がいつも入っているんです。一方で、冷たい感じの白い明かりは、より現代的で真っ直ぐです。ちょうど蛍光灯のようにね」ともデザイナーは語っています。
シリーズには細いテーブルランプや丸いテーブルランプ、大きなウォールランプなどがあります。
Meijerはもともとデザイン・アカデミー・アイントホーフェンに在籍中にランプのデザインをしていましたが、現在はそれをもっと大きなスケールの実験の基盤としています。最終的には限定版の光の彫刻シリーズになるだろうと彼は語っています。
写真撮影:Femke Rijerman