イヴ･ベアールがOne Laptop Per Childのためにデザインした低価格の最新「XOタブレット」が発売された。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
7インチディスプレイでアンドロイドを搭載しており、当初予定していた途上国での販売のみならず、今週には米国ウォルマートにて150ドルで販売開始する。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
この最新バージョンでは、ゴム製カバーと持ち運び用フックがついている。英語とスペイン語に対応したソフトはアプリやゲーム、書籍がプリインストールされている。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
最新「XOタブレット」はOne Laptop Per Childコンセプトの第4弾。これまでの全ての「XO」は、One Laptop Per Childのチーフデザイナーであり、サンフランシスコのデザインスタジオfuseprojectの創立者でもあるイヴ･ベアールがデザイン担当。
「100ドルのラップトップ」と呼ばれた第１弾は、手回しクランクで充電可能なキーボードが付いた二つ折りで、電力供給の無いへき地の村で暮らす子供向けに開発されたものだった。
このプロダクトは、2007年サステナブル・デザインのためのIndex Awardsに輝いた5作品のうちの１つで2008年the Design Museum's inaugural Design of the Year awardも受賞。
2008年に販売開始した次世代のXOXO laptopは、2ヶ所の蝶番で連結されたディスプレイが特徴的
昨年、第3弾 XO-3が販売開始。 取り外しできるゴム製カバーがついており、内部にはバッテリーをチャージするためのソーラーパネル内蔵。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
「最新タブレットは、初代「XOラップトップ」の進化形です。新ユーザーインターフェースはカラフルで操作が簡単。保護用のゴム製カバーには、初代XOのフィンガーフックと似た持ち運び用のループがついています。」と、イヴ･ベアールは語る。
One Laptop Per Childに関する記事はこちら »
fuseprojectのデザインに関する記事はこちら »
以下は、One Laptop Per Childからの説明。
FUSEPROJECTとONE LAPTOP PER CHILDが子供たちのイマジネーションを刺激するデザインの新XOタブレットを発表
Fuseprojectがデザインを手掛けたXOタブレットが、今週、米国ウォルマートにて販売開始された。One Laptop Per Childとのコラボレーションで開発されたそのタブレットは、子供たちが新たな学びの方法を生み出すタッチスクリーンを採用している。そのアンドロイドタブレットには、「新たな学びの経験」というOne Laptop Per Childが設立当初から掲げているデザインに対する理念を継承した形ともいえる独自のユーザーインターフェースと保護用カバーを搭載。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
子供たちのあこがれる「夢」に基づき、メインスクリーンはアプリケーションではなくトピックで構成されている。スクリーン上に情報が整然と並んでいるため、子供たちは容易に自分たちの夢へとアクセスし理解を深めることができる。これが、子供向けXO学習システムインターフェースの中心的要素である。「わたし / ぼくがなりたいものは･･････････」というシンプルな文章から、多くのソフトやゲーム、関心別に分類されたアプリの世界へと扉は開いていく。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
fuseprojectの創立者で2006年からはOLPCのチーフデザイナーも務めるイヴ･ベアールは次のように語っている。「最新タブレットは、初代「XOラップトップ」の進化形です。新ユーザーインターフェースはカラフルで操作が簡単。保護用のゴム製カバーには、初代XOのフィンガーフックと似た持ち運び用のループがついています。この最新バージョンの特徴は、ユーザーインターフェースとインダストリアルデザインをあわせ持っていること。子供たちの発見への関心は高まり、わずかなサプライズも楽しめ、意義深い経験となります」
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
Vivitarが製造した7インチのタブレットはアンドロイドOSを搭載しており、唯一の多言語（英語 / スペイン語）でグーグルのお墨付きをもらった子供用タブレット。OLPCとコモン･センス･メディア（親や教師がメディアについてしっかり理解したうえで意思決定をくだすことができるようサポートする大手NPO法人）の協力で、年齢に応じて精査･選択されたコンテンツが含まれている。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
100の無料アプリやゲーム、書籍がプリインストールされている。XOジャーナルツールを使えば、親は子供たちがどれ位の頻度でどのアプリに接続したかをチェックでき、子供たちが何に興味を持っているかを探ることができる。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
OLPCは、初代XOラップトップ250万台を60ヶ国へ販売した。新たなバージョンの150ドルのタブレットは、ウルグアイ、カンボジア、バルバドスなどの途上国のみならず、ウォルマートを皮切りに米国でも販売される。
![XO by Yves Behar for One Laptop Per Child]()
