デザイナーのリチャード・クラークソンが回転ダイヤル付きのコンセプチュアルなスマートフォンを制作しました。
ダイヤル式スマートフォンの表にはデジタルのタッチスクリーンがあり、裏側には取替えが出来るダイヤルが付いています。
ケースの表面には色が付いていますが、長い間使っているうちに色が剥がれ、下の電気メッキした銅部分が見えてきます。
以下はリチャード・クラークソンによる紹介です:
デジタル vs. 機械 – 回転ダイヤル式スマートフォンはリチャード・クラークソンによるコンセプトデザインです。デジタル技術と機械的なものを結びつけて統合し、私たちの日常にあるモノから更なる価値を引き出そうとしています。
回転ダイヤル式スマートフォンの基礎になっているのは、私たちが日々使っているデジタルグッズにもっと感覚や生命を組み込もうというアイディアです。現代において、こういったモノは私たちを定義するようになりましたが、こういったモノを誰が・何が定義するのでしょうか?私たちはよくある四角いタッチスクリーンが好きなのでしょうか?それとももっと活力やオーラのあって確かなものが欲しいのでしょうか?
私は産業デザインがどこから来たのか、そしてどこへ行くのかを考えました。そうすることで、機械の部品とデジタル技術を上手く組み合わせたモノを制作しようと試みたのです。
ダイヤルは、私たちの生活の中の全てが今までになく「デジタルにとって変わられている」ことへの疑問を投げかけているだけでなく、デジタル化で失われるものについても疑問を投げかけているのです。
取替えが可能な真鍮製のダイヤルが2つあり、一つは本物の回転式のダイヤル、もう一つはボタン式のダイヤルで、カメラのレンズの交換にヒントを得てこのダイヤルの交換を思いつきました。
本体は電気メッキの銅製で、使いこむほどに味が出るように彩色・デザインされています。
この電話は、スチームパンクとミニマルアートのジャンルを参考にしてデザインされ、異なる形や表面の仕上げ方法を組み合わせたり、対比してお互いの良さを引き立てたりしています。