建築家のパウラ・サントスが手掛けたポルトガルのコンクリートの家には、屋内スイミングプールと画家のスタジオがある。
部屋はほとんどが1階の長い廊下の両側にあり、上の階にあるのはバスルーム付きのベッドルームだけだ。
屋根は三か所が山型に張り出していて、そこにこの(ベッドルームのある)2階部分があり、スタジオとプールのある部屋の天井が高くなっている。
家の周りにはテラスが舗装され芝生がぐるりと囲んでおり、コンクリートのひさしには丸い天窓がついていて、屋外の休憩所になっている。
壁に大きな穴の開いているものや上の階がコンクリートで下の階はガラス張りのものなど、ポルトガルにあるこの他のコンクリートの家もどうぞご覧ください。
ポルトガルの他のプロジェクトはこちらからご覧いただけます。
写真撮影:Nelson Garrido
以下は写真家からの追加情報です。
オバールの家
ポルトガルのオバールの家は、これまで長い間に他のプロジェクトでやって来た数々のアイディアとコンセプトをギリギリ限界までやってみようという課題なのです。一か所で全部をやったことはこれまで一度もありませんから。それと同時に、何よりもまず、住居に住む方法について他の人たちと一緒に考えられるプロジェクトでもあります。
あまり安定していない砂地の土地に建てる680㎡もあるスケールの大きなプロジェクトで、私たちは発展し続ける作品として家のことをじっくり考えることが出来ました。
メインとなるプログラムをこの家の1階に設計する必要がありました。そしてそれは、幾何学的な形をした高さの異なるものを作るという方法で、各スペースの違いを実現することを意味していました。スイミングプールや画家のスタジオといった表現に富んだエリアや、外から入ってくるエントランスの主要部は、その意味と重要性を尊重して、ますます表情たっぷりの素晴らしい形になります。
従来彫刻出来る素材であるコンクリートを使った作品というアイディアは、このコンセプトに潜在的に表れており、建蔽率のギリギリ限界まで建物を高くして表面に傾斜を付けています。
長い廊下は、広いエリアを確保し好みの用途のために使うことができます。さらに素晴らしいプランですが、景観とのバランスを考えて色々な木々を植えたエリアが作られるので、屋外でのレジャーを誘います。
クライアント: Laura Malaquias、Carlos Mendonça
設計: Paula Santos
協力: Joana Machado、Nuno Silva、Vasco Novais、Ana Renata Pinho
基礎/組み立て工事:AFA Consult、Carlos Quinaz
電気設備、安全対策、通信技術:AFA Consult、Raul Serafim
機械設備、暖房設備、ガス:AFA Consult、Carlos Almeida
水圧: Susana Miranda
景観設計: Victor Beiramar Diniz
建設: Construtora do Loureiro、Lda