このシンガポールのカフェは、デザイナー集団Outofstockが手掛けたもので、ファサードは鳥の巣から着想を得ている。ここでは終日タマゴを食べることができる。
明るい黄色のロープを張り巡らせた網は、外にある座席の色と、木のドアの取っ手によく合っている。
余った床材を積み上げて1階部分のカウンターが作られ、カウンター周囲の他の面にはチップボードが使われている。
不規則な形の照明は二階の壁を飾り、孵化しているタマゴか皮をむいたポテトに例えて作られている。
これは、Outofstockが2010年に手掛けた卵形の穴のあいた壁のある一号店に続く、二店目のHatchedのレストランとなる。
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写真撮影:Kim Jung Eun.
以下はOutofstockからの詳細説明。
Outofstockの手掛けたホランド・アベニューのHatched
1号店のHatchedの人気から、シンガポールとスペインを拠点とするデザイナー集団のOutofstockは、最近シンガポールのホランド・アベニュー267番に出す2軒目のレストランのデザインの発注を受けました。
このレストランはオランダ村にある昔から商店として使われてきた2階建ての店舗という立地にあり、タマゴをテーマに終日朝食を食べることができ、コンセプトを鳥の巣にしています。新しいレストランには、元々の建物にある温かくて居心地のよい納屋風の家の雰囲気に、たくさんの色と遊び心のある要素を取り入れようと思いました。
巣のファサードは、レーザーで穴を開けたスチールのフレームをくるんだ、明るい黄色のロープを編みこんで張り巡らせて作っています。このスチールのフレームはガラスのパネルと、やすりがけなしで床と同じ材質の木のドアを支えています。
このレストランでは、BoliaのNaked chairやEnvironmentのBiscuit stool とtableなど、ほとんどがOutofstockデザインのオリジナルの照明と家具を使用しています。
バーカウンターは床材のチークウッドの切れ端で出来ています。床材はヘリンボーン模様を作るのに使ったので、ほぼ完璧な三角形の切れ端になっています。
抽象的な壁の照明は、孵化しているタマゴや皮をむいたポテトのようにも解釈でき、レストランの二階での会話の種になります。