日本のデザイナー スズキユウリにより作られたビニールの地球の上を針が通ると、世界中の民族音楽や国家が流れます。
針が金属の弧に添って動くと、球に彫ってある溝から音が流れます。昔ながらのレコードのようです。スズキは2009年からThe Sound of the Earthに取り組んでおり、試作品を発表したところです。ただし、上の動画を見てわかるように、地球が回るたびに音が飛んでしまい、デザインはまだ完全ではありません。
「最初、このプロジェクトを思いついたのは、データを物理的なメディアに蓄えたいという気持ちからでした」とDezeenに言いました。「たくさんの国を旅行して、それぞれの国が記録する分野をもっています。ですから地球の端から端まで30分の音風景を経験することができるのです。」音楽にはポップミュージック・国家・伝統的な民族音楽と話し言葉も記録しています。
この地球はスズキの音を含む最新の作品です。音を含む作品には書いた線に音を録音できるペンとレコード盤に添って動く針とスピーカーがあります。地球のような形をした音楽プレイヤーがDezeenに現れたのはこれが始めてではありません。
Dezeenではまた、斜めになった軸を備え付けた丸型のCDプレイヤーを特集しています。
写真撮影:Hitomi Kai Yoda
動画:Alice Masters、Pierrick Mouton
コンセプト協力者:勝又 良宏
開発、技術:キムラ(Tasco Inc)、田中章愛
サウンドプログラム:Bengt Sjolen